腋臭症（ワキガ）
腋臭とはわきの下からの生じるにおいで、独特の悪臭を放つ場合を腋臭症と言い、俗に「わきが」とも呼ばれています。皮膚にはエクリン腺とアポクリン腺という2種類の汗腺（汗を出す器官）がありますが、腋臭の原因は、このアポクリン腺にあります。アポクリン腺から出る汗に含まれる脂質・タンパク質が、皮膚表面の細菌によって分解されることで、特有のにおいを発生するとされています。
腋臭症の治療はまず生活習慣を見直すところから始まります。日常生活は不規則になっていないか、わきの清潔を保っているかをチェックし、さらに腋毛の処理や市販の制汗剤を試みていただきます。それでも効果が不十分な場合に初めて手術療法などを検討することになります。
手術療法のよい適応になるのは、においが強い場合です。においの程度が軽い方には手術をお勧め出来ません。
手術は、わきの下の皮膚を切開して皮膚の裏側に存在するアポクリン腺を取り除く方法が最もよく行われています。
この方法で、9割以上の方はにおいが改善されますが、完全に臭いが消失するというわけではありません。当院では術前後の安全のために、入院して施行させていただいております。
腋窩重度多汗症
季節、気温に関係なく、精神的緊張により腋に多量の汗を認める疾患です。この症状により日常生活に困難をきたす症例に対し治療を行なっております。
腋窩部へのボトックス注射によりこの症状は改善します。ただし、効果は4～8ヶ月持続します。効果が弱くなった場合は再度施行する必要があります。ボトックス注射の施行には予約が必要です。お気軽にお問い合わせ下さい。
最終更新日：2018年2月28日