病院指標R1

【解説】
当院の診療基盤の中核として、質の高い「総合内科」診療を実践するとともに、専門的医療も提供しています。「体液減少症」は、いわゆる脱水症状であり、「誤嚥性肺炎」とともに高齢者に多く見られます。「骨髄異形成症候群」は、骨髄で血液が作れなくなる病気に対して、輸血などの治療を行っています。
他に消化器や腎臓の疾患等、幅広く対応しています。

【解説】
関節リウマチに加えて、感染症や治療薬の副作用で入院される患者様も多くなっております。
「全身性臓器障害を伴う自己免疫性疾患」には、全身性エリテマトーデスやシェーグレン症候群、皮膚炎等が含まれています。
整形外科やリハビリテーション科と連携して、患者様のニーズに応じた総合的なリウマチ医療を提供するとともに、全身自己免疫疾患による臓器障害には、各専門科が協力して診療を行っています。

【解説】
当院小児科は、地域の小児二次医療施設として、周辺の医療機関より入院加療が必要な患者様をご紹介頂いております。当院小児科では、入院された患者様が少しでも早く回復されるように日々全力で診療を行っております。急性気管支炎やインフルエンザ・ウイルス性肺炎の平均在院日数はそれぞれ5.87日、5.58日で、全国平均の6.19日、5.73日よりも短くなっています。しかし、肺炎等（1歳以上15歳未満）の平均在院日数は6.05日で、全国平均の5.69日を上回っています。当院小児科には、当院で出生された様々な基礎疾患をお持ちの患者様も入院されます。このような患者様は肺炎に罹りやすく、一旦罹ると治るまでに時間がかかります。そうした影響で、この診断群分類に属する患者様の平均在院日数は、延長してしまう傾向があります。
　また、当院小児科は、従来から食物アレルギー患者への食物負荷試験を積極的に行っております。まれに患者様が負荷試験中に重篤なアレルギー反応を起こすことがあるため、その様な場合にも対応出来るように、当院小児科では原則として日帰り入院で食物負荷試験を行っております。当院の食物アレルギー患者様の平均在院日数がほぼ1日であるのはこのためです。従来は1名の小児アレルギー専門医で対応しておりましたが、現在2名の小児アレルギー専門医と1名の小児科医の計3名体制で行っています。食物アレルギー患者の増加に伴い、食物負荷試験のニーズは高まる一方で、昨年度に引き続き、今年度も入院患者数が診断群分類別入院患者数の断トツ第1位となっています。

【解説】
地域の総合診療基盤としての役割を果たすために、消化器外科・呼吸器外科・内分泌外科・乳腺外科・小児外科によって多岐にわたる治療を行っています。

【解説】
股関節、膝関節といった関節疾患の治療が多く占めていますが、ほかにも外傷や脊椎疾患、関節リウマチなど幅広い分野に対する手術的治療や保存的治療を行っています。
手術後はリハビリ科と連携し、早期の社会復帰を目指しています。

【解説】
皮膚・軟部組織の良性腫瘍や悪性腫瘍の外科的治療と欠損部の再建術を行っています。
また、眼瞼下垂、顔面外傷（骨折を含む）や先天性障害の治療を行っています。

【解説】
外傷性の頭蓋内疾患が多くを占め、他に脳血管障害の治療が多く行われています。当院の重点医療である母子医療に基づき、新生児・小児の脳神経外科疾患が多く見られるのが特徴です。新生児科、小児科、小児外科、形成外科と協力して診療を行っています。

【解説】
総合周産期母子医療センターの産科部門として、ハイリスク妊娠・分娩の管理を多く手掛けています。婦人科においても子宮筋腫、卵巣嚢腫、子宮内膜症など良性疾患の治療や子宮頸部上皮内腫瘍を中心に子宮体癌、卵巣癌など悪性腫瘍の治療にも対応可能です。特に良性疾患では低侵襲で美容性の高い内視鏡手術を推進しており卵巣良性腫瘍の手術は大半が内視鏡となっています。

【解説】
白内障手術、眼瞼手術、斜視手術、硝子体手術、緑内障手術を多く行っています。
術後の眼内炎発生率は0％です。他に、新生児の未熟児網膜症の治療および経過観察も行っています。

【解説】
急性、慢性の扁桃感染症の治療（手術も含む）、慢性副鼻腔炎（内視鏡手術）、睡眠時無呼吸、突発性難聴を含む急性感音難聴などの治療に幅広く対応しています。

【解説】
脳血管障害に対するリハビリ治療を最も多く行っています。

【解説】
蜂窩織炎や丹毒といった「急性膿皮症」の治療や帯状疱疹の治療を多く行っています。

【解説】
当院の泌尿器科の特徴は、尿路結石センターとして、腎結石・尿管結石に対する内視鏡手術を数多く行っています。また多くの難治症例を診療圏外から受け入れています。
さらに前立腺癌、膀胱癌、腎盂尿管癌といった悪性腫瘍に対する治療も積極的に行っています。

【解説】
総合周産期母子医療センターの新生児部門を担当しています。
いわゆる早産児や低出生体重児「妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害」が多く、特に出生体重1500ｇ未満の極低出生体重児が多く入院しています。

【解説】
内視鏡的手術が多くを占めています。高齢の患者様が多いことから「内視鏡的大腸ポリープ切除術」は、外来ではなく多くの場合予定入院としています。
消化器の他にも、循環器や腎臓など各専門医による手術が数多く行われています。

【解説】
当院小児科では手術は行いませんが、年に数件、それに近い処置を行うことがあります。その代表例が腸重積の整復です。腸重積というのは、腸管が何らかの原因で翻転し、その内腔内に陥入してしまう病気で、主として乳幼児にみられます。間欠的に激しく泣くことと血便が典型的な症状です。腸閉塞を起こしているときには、嘔吐も認められます。当院小児科では、このような症状の患者様のお尻からX線に写りやすい薬を混ぜた水を注入し、腸管が陥入していることをX線写真で確認すると同時に、腸が破れないように慎重に水圧をかけて、陥入した腸管を押し戻して元通りにする処置を行います。すでに腸が破れて穴が空いていることが明白である場合や、腸管が陥入してから相当な時間が経過しており、水圧をかけると腸が破れる危険性が高いと予想される場合には、このような処置は行わず、外科の先生に手術等の治療をお願いしています。（鼻腔粘膜焼灼術は耳鼻咽喉科医しか行わず、噴門形成術、腸管癒着症手術は小児外科医しか行いません）

【解説】
腹腔鏡による急性虫垂炎、胆嚢疾患（胆嚢結石など）の手術の他、消化器系の悪性腫瘍の腹腔鏡手術も数多く行っています。

【解説】
人工関節置換術の症例が最も多く、関節疾患や関節リウマチに対する手術を専門的に行っています。
また、脊椎疾患や四肢全般の外傷患者の手術も多く行っています。

【解説】
皮膚・軟部など良性腫瘍の摘出術が多く行われていますが、小児形成として、口唇裂や耳介、四肢の変形といった先天異常の形成術、眼瞼下垂症などの加齢性変性疾患の手術を中心に治療しています。また、外傷を含め、形成外科領域全般にわたり幅広く診療を行っています。

【解説】
慢性硬膜下血種は、麻痺などの症状が出てすぐに手術する症例が多く、救急入院が多くみられます。

【解説】
産科手術、婦人科良性疾患（子宮筋腫、子宮内膜症、卵巣嚢腫）の手術を多数行っており、卵巣嚢腫の手術は内視鏡手術が中心になっています。子宮筋腫は子宮全摘、子宮筋腫核出術を行いますが、これも腹腔鏡手術が増加傾向で、子宮鏡手術も可能です。子宮頸部上皮内腫瘍を中心に子宮体癌、卵巣癌など悪性腫瘍の治療にも対応可能です。

【解説】
白内障の手術である「水晶体再建術」が最も多く行われています。患者さんの希望や状態により、日帰り～2泊3日で行っています。
眼瞼下垂、斜視手術は1泊2日の入院となります。小児科の全身麻酔下での手術も行っています。硝子体手術は1泊2日、黄斑円孔は1週間程の入院になります。

【解説】
慢性副鼻腔炎、好酸球性副鼻腔炎、歯性上顎洞炎などに対して低侵襲性の「内視鏡下鼻・副鼻腔手術」を行っています。
小児の睡眠時無呼吸症候群では、口蓋扁桃肥大やアデノイド肥大による閉塞性無呼吸が主因になっており、反復性の慢性扁桃炎、閉塞性無呼吸症候群に対して口蓋扁桃手術を行っています。
※「口蓋扁桃手術」と「アデノイド切除術」といったように、一度の入院で複数の手術を行った場合は、どちらか一方でカウントしています。
難治性滲出性中耳炎、反復性滲出性中耳炎に対して、鼓膜チューブ挿入術を行っています。（小児の場合は入院して、全身麻酔下にて行っています。）

【解説】
悪性、良性の皮膚腫瘍で大きなものについては、入院手術を行っています。

【解説】
腎結石・尿管結石に対する手術として、レーザーによる経尿道的尿路結石除去術を数多く行っています。また、難治性の大きな腎結石に対する経皮的尿路結石除去術も積極的に行っています。体外衝撃波による破砕術は主に外来で行っています。
膀胱癌・前立腺癌・腎盂尿管癌に対する手術に加えて、前立腺肥大症に対する手術も積極的に行っています。

【解説】
早産・低出生体重児はその未熟性から仮死状態で出生する場合が多く、新生児仮死蘇生術を多く施行しています。また成熟児でも何らかの理由で仮死状態で出生する場合があり、新生児仮死蘇生術を施行する場合があります。