令和5年度 東京都立大塚病院 医療の質指標
リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率
指標 | 分母:肺血栓塞栓症発症のリスクレベルが「中」以上の手術を施行した退院患者数 | 分子:分母のうち、肺血栓塞栓症の予防対策が実施された患者数 | 割合 |
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リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率 | 921 | 877 | 95.22% |
《定義》
リスクレベルが「中」以上の手術は、「肺血栓塞栓症および深部静脈血栓症の診断,治療,予防に関するガイドライン(2017 年改訂版)」(日本循環器学会等)に準じて抽出しています。
《解説》
肺血栓塞栓症とは、肺動脈に血液の塊である血栓が詰まる病気です。血栓形成を予防するために、弾性ストッキングを使用することもあります。
足首から段階的に圧迫することにより、ふくらはぎの筋肉を圧迫し、さらには血管の断面積を縮小させることで足の静脈の血液が下から上に流れやすくなり、圧迫圧の変化によって静脈の血行を改善し、向上させる効果もあります。
液培養2セット実施率
指標 | 分母:血液培養オーダー日数 | 分子:分母のうち、血液培養オーダーが1日に2件以上ある日数 | 割合 |
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血液培養2セット実施率 | 1974 | 1513 | 76.65% |
《定義》
血液培養オーダーが1日に2件以上ある日数を血液培養オーダー日数で除して集計しています。
《解説》
血液培養とは、本来無菌である血液中に菌が存在することを証明し、検出された菌の薬剤感受性検査を行うことより、正しい抗菌薬を選択することができます。
指標 | 分母:広域スペクトルの抗菌薬が処方された退院患者数 | 分子:分母のうち、入院日以降抗菌薬処方日までの間に細菌培養同定検査が実施された患者数 | 割合 |
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広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率 | 360 | 325 | 90.28% |
《定義》
広域スペクトルの抗菌薬(ピペラシリン、テビペネムピボキシル、メロペネム水和物、ビアペネム、ドリペネム、イミペネム・シラスタチンナトリウム)が投与された患者を抽出しています。
《解説》
菌のタイプによって、効果のある抗菌薬は異なり、効果のある菌の範囲をスペクトルといいます。抗菌薬は広い範囲の菌に効果があるので、広域スペクトル抗菌薬とよばれます。
更新履歴
2024年9月26日 公開