平成29年度　病院情報の公表（DPCデータに基づく臨床指標）

　平成29年度中(平成29年4月～平成30年3月)に当院を退院した患者さんの年齢を10歳刻みで集計しています。
　0歳から90歳以上まで、幅広い年齢層の患者さんが退院しています。最も多い年齢層は70歳台で全体の約32.4％を占めています。

　入院診療を行った疾病はほとんどが感染症で、肺炎や胃腸炎・脱水症の患児で占められております。外科的手術適応の患者さんの入院診療は行っておらず、高次医療機関へ転院とさせていただいております。

　当科は、小腸・大腸の良性腫瘍、結腸の悪性腫瘍をはじめ、胃の悪性腫瘍、乳房の悪性腫瘍、鼠径ヘルニアの患者さんも多く入院されています。検査はX線造影検査、内視鏡検査、超音波内視鏡検査、マンモグラフィー検査等を行っています。手術は悪性疾患、鼠径ヘルニアの手術が多く、腹腔鏡下手術も積極的に行っており、胆石症についてはほとんどが腹腔鏡下手術となっています。また、悪性疾患医療においては放射線療法や最新の化学療法を行うとともに、術前免疫療法を取り入れて術後合併症の軽減を図っています。

　当科は、股関節大腿骨近位骨折、肘・膝の外傷、股関節骨頭壊死、股関節症、胸椎・腰椎以下骨折損傷の患者さんが多く入院しています。急性期の外傷から慢性的な変性疾患、また骨軟部腫瘍性疾患まで、幅広く運動器における傷害、病態を診療しています。過去の治療成績に基づき、患者さんにとって最も効果的な治療法を選択することを第一とし、早期社会復帰を目指しています。手術は人工関節手術や大腿骨近位部骨折、関節鏡視下手術等を積極的に行っており、術後のリハビリテーションも行っています。

　当科は、頭蓋・頭蓋内損傷、脳梗塞の患者さんが多く入院しています。近年は、高齢者の脳血管障害の占める割合が多くなっており、急性期治療及びそれに続く亜急性期から慢性期の病院間や病院診療所間の連携、さらにはリハビリ連携等にも力をいれております。また、超急性期脳梗塞に対してはt-PA治療を行っています。
　平均在院日数については、患者さんの状態に合わせた施設や回復期リハビリテーション病院の空床状況により転院に時間を要してしまい、長くなる場合もあります。

　当科は、帯状疱疹、急性膿皮症、皮膚の悪性腫瘍をはじめ、幅広い疾患を適宜受け入れております。専門的疾患として多汗症の診断及び段階的な加療、爪疾患についてはワイヤー法やガター法を行っております。他診療科で入院中の患者さんの褥瘡の診察も行っています。

　

当科は、子宮の良性・悪性腫瘍、卵巣・卵管の良性・悪性腫瘍と炎症性疾患、骨盤臓器脱の患者さんなど、不妊症以外の婦人科疾患全般の患者さんの手術と治療を行っております。悪性腫瘍に対しては手術療法だけでなく、化学療法や放射線治療も積極的に行っています。

当院は二次救急医療機関であるため、中等症の患者さんが約6割を占めており、一番多く入院しています。一方、ほかの医療機関での対応が難しい重症～超重症の患者さんも受け入れています。中等症以上の患者さんは平均年齢が80歳以上で、基礎疾患や合併症があるため、軽症の患者さんと比べると、入院日数が長くなっています。また、症状が回復しても、転院や施設への入所が必要となるケースもあります。

　当院は脳血管障害関連の入院患者中、脳梗塞の率が最も多く、そのうち、発症3日以内が75％、それ以降が25％です。平均年齢は76歳以上で、比較的高齢の患者さんが中心となります。
脳梗塞の平均在院は約20日で、この間、急性期薬剤治療とそれに並行して急性期リハビリを実施しています。
　当院での急性期医療が終了し、引き続き回復期リハビリが必要な患者さんは、連携する回復期リハビリ専門病院へ転院されています。(当院からのリハビリ目的の転院率は約12%）
　在宅医療が必要な患者さんは、院内専門部署（患者支援センター等）で入院早期から連携支援を行い、極力間隔をあけずに地域完結の効率よい脳梗塞治療体制を提供しています。

小児科

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