CT(Computed Tomography:コンピュータ断層撮影)とは、X線を利用して身体の内部(断面)を画像化する検査です。さらに、この画像をコンピュータで処理することにより、色々な方向からの断層画像や3次元画像を得ることができます。
当院のCT装置は、Aquilion ONEとAquilion Prime SP-i Edition(共にキヤノンメディカルシステムズ株式会社製)の2台を導入しております。
Aquilion ONEは、320列のエリアディテクターを搭載し、160mmの範囲を高速に撮影でき、頭部や心臓などの臓器を最短0.275秒で撮影することができます。
Aquilion Prime SP-i Editionは、人工知能(AI)による最新の画像再構成技術を搭載し、診断能の高い画像を、低線量で撮影することができます。また、金属アーチファクトを広い範囲で低減することや、造影剤を減量した検査画像の造影濃染を、鮮明に描出させることができます。
1 | 予約時間の10分前にエックス線撮影受付までおいでください。 |
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2 | 受付後、検査担当者に呼ばれるまで受付前でお待ちください。 (注)原則、予約時間~、患者様さんの状態や救急の患者様さんにより時間が前後いたします |
3 | 撮影部位についている金属類は外していただきます。 場合により検査着に着替えていただくこともあります。 |
4 | 検査台に寝ていただきます。担当の放射線技師より検査の説明があります。 検査時間は単純CTで5~10分、造影CTで10~20分程度です。 |
5 | CT装置には患者さん用のマイクが付いています。検査中でも操作している技師に話しかけることが出来ます。何かあればお知らせください。 |
6 | 造影剤を使用して検査される方は検査の途中で血管注射します。(検査の内容により最初の場合もあります) |
7 | 検査終了後、技師または看護師より検査後の説明があります。 |
- 妊娠中または妊娠の可能性のある方は事前に医師、看護師、放射線技師に申し出てください。
- ペースメーカーまたは埋め込み型除細動器を使用している方は機種により制限がありますので手帳をお持ちください。
造影剤を使用される方へ
造影剤とは
造影剤を使用することによって血管や病巣がわかりやすくなり、より正確な診断が可能になります。CTの造影剤はヨード造影剤で基本的に腕の静脈から注入します。この際身体が熱く感じることがありますが、すぐに消失しますのでご心配いりません。また、ごくまれに副作用が生じる場合がありますが、担当医師がすぐに適切な処置を行いますのでご安心下さい。
以下に該当する方は事前に医師、看護師、放射線技師に申し出てください。
- 過去に造影剤を使用して検査を受けたことがあり、その際気分が悪くなられた方。
- 気管支ぜんそくがある方。
- アレルギー(薬・食べ物など)がある方。
- 腎臓の機能が悪いと言われたことがある方。
- 甲状腺の病気をされたことがある方
造影剤使用後について
造影剤は尿と一緒に排泄されます。検査後は水分(お茶、水等)を多めにとって排尿を促してください。ただし、医師より水分摂取の制限がある場合は除きます。ごくまれに造影剤の副作用として数時間~数日の間に発疹(蚊に刺されたようになる)や頭痛、吐き気などがみられることがあります。症状がひどくなるようでしたら、遠慮なくご連絡下さい。
単純CT検査
造影剤などの薬剤を用いないCT検査のことで、造影剤を使わなくても十分に診断できると考えられる部位や疾患の検査に用いられます。
造影CT検査
造影剤という薬剤を静脈注射して撮影する検査で、血管の状態や構造、腫瘍性病変の有無や、様々な血管と臓器との鑑別ができ、診断に大変役立つ検査です。特殊なものとして3D-CT、冠動脈 CTなどがあります。
冠動脈CT(心臓CT)
3D-CT
骨、血管、腫瘍などの病変の位置関係が三次元的、立体的な画像として得られ、骨や血管などの診断もすることができ形態的把握が容易です。患者様に対しては特別な処置は必要なく、造影CT検査と変わりません。
大腸CT
内視鏡を使わない大腸検査です。お尻に細いカテーテルを入れ炭酸ガスを注入して大腸を拡張し撮影することで大腸の3次元画像を構築します。内視鏡検査と比較して苦痛が少ないと言われ、短時間で検査することが可能です。