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病理診断
臨床医が患者さんから採取させていただいた検体から臨床検査技師が標本を作製し、専門の資格をもった病理医が診断するのが、病理診断です。医師の診断が必須という点で他の検査とは異なっています。
生検(治療方針の決定のために臓器の一部を小さく採取された検体)と、手術で摘出された検体があります。ホルマリン固定された後、検体を薄く切り、ガラスに貼り付け染色した標本を、顕微鏡で観察し診断します。
スクリーニング目的や診断目的で採取された細胞をガラスに塗り、染色した標本を細胞検査士(臨床検査技師)とともに病理医が診断します。
切除する範囲や手術方法など、手術方針の決定のため、迅速に凍結標本を作製し診断します。
不幸にして亡くなった患者さんの、死因の特定、生前に検索出来なかった部位の精査、生前の治療の妥当性の評価などの目的で行われます。画像診断等の進歩等により剖検は減少しております。剖検しても結論が出ないこともありますが、剖検しないと判らないこともあります。