胃内視鏡検査を受けられる方へ
検査の目的
食道、胃、十二指腸を観察し、異常の有無および病気を発見・診断し、適切な治療方針を決定することが目的です。口から直径1cm弱の管状のカメラを挿入して、がん、潰瘍、びらん(ただれ)、ポリープ、その他を診断する検査です。
検査の方法
- 検査直前にゼリーやスプレーで咽頭麻酔を行います。
- 内視鏡を口から挿入して、食道、胃、十二指腸をくまなく観察し、写真を撮影します。
- 必要な場合には、粘膜表面の凹凸を明瞭にするために色素をかけます。また、食道がんの早期発見のため、食道にヨードをかけて観察を行うことがあります。
- 良性、悪性などを診断するために、組織を一部採取(生検)することがあります
- 検査時間は個人差がありますが、約10分程度です。
偶発症
検査による偶発症は、全国集計によりますと、まず薬剤に対するアレルギーによるショックが挙げられます。
薬剤に対するアレルギーのある方は、あらかじめ申し出てください。そのほか頻度が高いものは、出血と穿孔などで、その頻度は0.007%と報告されています。
鎮静剤・鎮痛剤の注射について
当センターでは、上部内視鏡検査を行う際、検査時の不安や緊張を緩和する目的で鎮静剤・鎮痛剤の注射を使用する場合があります。鎮静剤・鎮痛剤の欠点として、検査当日は眠気が残ったり、判断力が低下することがあります。ご高齢の方は、ご家族の付き添いをお願いいたします。また、検査時に鎮静剤・鎮痛剤の注射を使用した方は、鎮静剤・鎮痛剤による判断力の低下から事故につながる恐れがありますので、検査後は終日、車・バイク・自転車の運転はしないでください。
なお、医師の判断により、鎮静剤・鎮痛剤の使用量を減量したり中止することもあります。
(注)何らかの理由で鎮静剤・鎮痛剤の使用ができない方は、申し出てください。
検査の実施にあたっては、充分な注意を払うとともに、万一、緊急事態を生じた場合は万全を期して緊急処置を行います。
検査前の準備
検査前 |
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検査当日 |
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検査当日のご注意
- 体を締め付けるガードル、ボディースーツなどは身に着けず、楽な服装でおこしくださいアクセサリーの装着もご遠慮ください。
- ご高齢の方はなるべく付き添いの方とおこしください。
- 安定剤の注射をして検査を行う場合もあります。
安全のため、自転車、バイク、自動車の運転をしないでおこしください。
また、安定剤を使用されると、検査後も終日、乗り物の運転はできませんのでご注意ください。