研修会報告 2022年度~2024年度

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2024年度☆活動報告

令和6年度 第1回 研修会

研修会風景1
研修会風景2
開催日時令和6年10月22日(火)19時00分~20時35分
開催場所大田区民ホール・アプリコ小ホール
テーマ「当院の就労支援プログラム ~症例を通して~」
講師

齋藤  恵 氏(五反田リハビリテーション病院 リハビリテーション科 言語聴覚士)

小又 明子 氏(五反田リハビリテーション病院 医療連携室 MSW)

宮田 歩未 氏(五反田リハビリテーション病院 医療連携室 社会福祉士 両立支援コーディネーター)

参加者64名
参加職種医師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、MSW、ケアマネジャー、看護師、行政職員、就労支援員、相談支援専門員、生活支援員、介護士など

令和6年10月22日、大田区民ホール・アプリコ小ホールにて「高次脳機能障害普及支援事業研修会」を開催しました。本研修会は、「当院の就労支援プログラム ~症例を通して~」をテーマに、五反田リハビリテーション病院の専門職による講義が行われ、参加者64名が集いました。

講師として、齋藤恵氏(リハビリテーション科 言語聴覚士)、小又明子氏(医療連携室 MSW)、宮田歩未氏(医療連携室 社会福祉士 両立支援コーディネーター)の3名をお招きしました。

講義では、就労支援プログラムの具体的な取り組みについて、実際の症例を交えながら詳しく解説されました。特に、患者の個別支援計画の立案や多職種が連携してサポートを行う重要性が強調され、現場の課題と解決策が具体的に共有されました。 

参加者は医師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、MSW(医療ソーシャルワーカー)をはじめ、ケアマネジャーや就労支援員、行政職員、介護士など多岐にわたり、専門職種を超えた交流の場となりました。講義後の質疑応答では、現場の実践的な問題について活発な意見交換が行われ、参加者からは「今後の支援に役立つ具体的な知見を得られた」との声が寄せられました。  

本研修会を通じ、高次脳機能障害を抱える方々への就労支援の重要性が再認識されるとともに、多職種連携の意義を深める機会となりました。

令和5年度 第2回 研修会 

研修会風景1
研修会風2
開催日時令和7年2月6日(木)18時00分~19時20分
配信場所東京都立荏原病院 地下1階 作業療法室
テーマ「東京障害者職業センターの高次脳機能障害者への就労支援」
講師

半田 真貴子 氏(独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構

東京障害者職業センター 主幹障害者職業カウンセラー)
参加者55名
参加職種医師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、MSW、ケアマネジャー、相談支援専門員、生活支援員、就労支援員、臨床心理士、行政(福祉職)など

今年度の第2回研修会はオンラインで開催されました。今回は、東京障害者職業センターで主幹障害者職業カウンセラーとして勤務されている専門家を講師にお迎えし、センターの紹介や高次脳機能障害に応じた就労支援の方法について、実際の支援事例を交えて講演していただきました。
終了後の視聴者アンケートの結果により、幅広い経験年数の方々にご参加いただいたことがわかりました。経験年数に関わらず、今回の講演は非常に興味深い内容であったと考えられます。
また、講演終了後には3週間の見逃しオンデマンド配信を実施し、参加者がさらに知識を深めることができるよう配慮しました。
一方で、現場での課題や悩みをディスカッションし、意見交換を行いたいという要望も寄せられました。

令和6年度 高次脳機能障害症例検討会 

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研修会風景2
開催日時令和6年10月4日(金)18時30分~ 20時00分
開催場所大田区立障がい者総合サポートセンター A棟5階 多目的室
症例紹介大竹直樹 氏(大田区立志茂田福祉センター 機能訓練係 主査)
参加者37名
参加職種医師、作業療法士、言語聴覚士、理学療法士、相談支援専門員、MSW、福祉職、生活支援員、看護師など

今年度の症例検討会は大田区立障がい者総合サポートセンターA棟5階 多目的室で感染症対策を講じ、対面形式で開催しました。

今回は「脳疾患で失語症等の高次脳機能障害を発症した方への支援方法」について、リハビリ専門職を中心に医師、看護師、行政職員、MSW等の職種でグループを作り、病状についての考察や支援者の関わり方等について各専門職からの視点も交え、意見交換を行いました。

各グループで検討した後にグループ内で出た意見を全体で共有する時間も設け、他グループで出た意見からも学ぶことができ、大変有意義な症例検討会となりました。

参加者のアンケートでは、「他の職種の方と意見交換でき、有意義な時間だった」「集合形式の症例検討会は久しぶりだったので、職場では出会えない職種の方と話せてよかった」といった意見がみられました。

2023年度☆活動報告

令和5年度 第1回 研修会

研修会風景1
研修会風景2
開催日時令和5年10月26日(木)18時30分~20時35分
テーマ「高次脳機能障害者を支える施設を知ろう!~大田区編~」
講師

広瀬健次郎 氏(大田区区立障がい者総合サポートセンター 相談支援部門)

馬場 聡子 氏(大田区区立志茂田福祉センター 機能訓練係長)

山口  活 氏(大田区区立障がい者総合サポートセンター 居住支援部門主任)

鈴木  誉 氏(大田区区立障がい者総合サポートセンター 就労支援部門支援員)

江口 隆一 氏(大田区立上池台障害者福祉会館 身体障害者生活介護室長)
参加者76名
参加職種医師、作業療法士、言語聴覚士、理学療法士、MSW、ケアマネジャー、看護師、行政職員、管理者、福祉、生活支援員など

「高次脳機能障害者を支える施設を知ろう!~大田区編」というテーマで10月26日に集合とWebのハイブリッド形式にて開催しました。昨年は品川区編で実施しており、今年は大田区立の障害者サポートセンター、志茂田福祉センター、上池台障害者福祉会館の方にそれぞれの施設の特徴や取り組み、また課題について講演いただきました。

今回は経験年数10年目以上の参加者が多く、終了時には聴講者から多くの質問を頂き、高次脳機能障害者を地域で支えることへの関心の高さがうかがえました。また、参加者の感想としては、「退院から復職までの支援の流れを理解することができた」「地域の福祉資源を知り患者の紹介先や相談先を知ることができた」「顔の見える連携のきっかけとなった」とおおむね好評価をいただきました。地域に密着した内容の講演会の必要性を再認識しました。

また“参集者同士の情報交換・名刺交換”が講演前後に活発に行われるのを目の当たりにして、集合型研修の意義と研修形式の工夫の必要性を改めて感じました。

令和5年度 第2回 研修会

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研修会風景2
開催日時令和6年2月22日(木)18時30分~20時30分
テーマ「就労支援の現場から私たちが学べること ~包摂的かつ持続可能な雇用の実現に向けて~」
講師

源川 彰子 氏(株式会社綜合キャリアトラスト SAKURA蒲田センター)

横山 深雪 氏(株式会社綜合キャリアトラスト CVT事業部)

和田   司 氏(社会福祉法人げんき げんき品川 サービス管理責任者)

大楽 典洋 氏(株式会社ウェルビー ウェルビー蒲田センター センター長)
参加者40名
参加職種医師、作業療法士、言語聴覚士、理学療法士、看護師、相談支援員、就労支援員、福祉など

今年度第2回目の研修会はオンラインにて開催しました。

今回は、障害者の就労支援に携わる事業者の方々から、高次脳機能障害のある方の復職や就労支援の実際について、各事業所の取り組みの事例を交えながら講演していただきました。

研修では支援が就労に結び付いた例だけでなく、復職がうまくいかなかった難渋事例も紹介いただき、当事者と企業の間で調整する支援者の苦労が、実感をともなって伝わりました。当事者の抱える問題を専門的立場から当事者や支援者に伝えて、円滑な復職・就労ができるような環境づくりを進めていく必要性があると改めて感じました。

 終了後のアンケートでは、「大変参考になった」が75%、「参考になった」が25%と多くの参加者に有意義な研修となりました。また、「対象者の長く続く支援の入口に立っていることを意識して仕事をしていきたい」「医療的な情報の共有が足りないのであれば今後積極的に伝えていく必要があると感じた」などの感想があり、高次脳機能障害者の就労支援に参加者自身も関わっているという意識を喚起することができたと思います。

 今後も地域の声を取り入れて、高次脳機能障害者への理解を深めたり、高次脳機能障害者の社会参加を促進したりできるような研修を企画していきたいと思います。

令和5年度 高次脳機能障害症例検討会

研修会風景
研修会風景2
開催日時令和6年1月19日(金)18時30分~ 20時05分
開催場所品川区立心身障害者福祉会館 4階 訓練室2
症例紹介鈴木 貴子 氏(品川区旗の台障害児者相談支援センター 高次脳機能障害専任相談員)
参加者39名
参加職種医師、作業療法士、言語聴覚士、理学療法士、看護師、相談支援専門員、就労支援員等

今年の症例検討会は品川区立心身障害者福祉会館 4階 訓練室2で感染症対策を講じ、対面形式で開催しました。

今回は「社会的行動障害のある方への対応」を中心に、発症してからの経過の長さ・支援する家族の高齢化、といった問題も共に検討しました。発症前の生活状況について考えたり、衝動性を抑える薬の使用について検討したり、問題行動が生じた際にどう対応すると良いか、などリハ専門職を中心に支援員、行政職員、看護師、MSWなど多岐にわたる職種の参加者でグループを作り、活発に意見交換を行いました。

各グループで検討した後にこれらの意見を全体で共有する時間も設け、他グループで検討された意見からも学ぶことができました。「当事者のみではなく、家族も支援する必要がある」という講評もあり、大変有意義な検討会となりました。

参加者のアンケートでは、「集合できると交流、意見の出し合いが行いやすかった」「いろいろな視点の意見が聞けて勉強になりました」といった意見がみられました。

新型コロナ感染症が5類となり、参加者は昨年の2倍となりました。次年度も、症例検討会の告知方法・参加者の募集方法を工夫していきたいと思います。

2022年度☆活動報告

令和4年度 第1回 web研修会

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開催日時令和4年9月26日(月)18時30分~20時35分
講演テーマ「知っていますか?支援制度と社会資源の使い方」
講師西尾 彰子 氏(東京都心身障害者福祉センター 地域支援課 課長代理、言語聴覚士)
安齋 将人 氏(大田区区立障がい者総合サポートセンター 居住支援部門
広瀬健次郎 氏(大田区区立障がい者総合サポートセンター 就労支援部門)
西山由佳莉 氏(品川区旗の台障害児者相談支援センター 相談支援専門員リータ゛ー)
武田 陽香 氏(品川区立心身障害者福祉会館 自立訓練センター 生活支援員リータ゛ー)
参加者72名
参加職種医師、作業療法士、言語聴覚士、理学療法士、看護師、MSW、ケアマネ、行政職員、支援員など

 例年開催している区南部圏域高次脳機能障害支援普及事業「専門的リハビリテーションの充実事業」の講演会は、本年度も新型コロナウイルス感染症予防の観点から対面での講演ではなくオンラインで実施しました。
 今年度は「地域の資源を知ろう!」をテーマに講演を企画し、第一回目は「高次脳機能障害者の支援制度」「各区の資源」について各講師にお話しいただきました。
 はじめに東京都心身障害者福祉センターの西尾先生から全般的な支援制度についてお話いただき、その後に大田区、品川区それぞれの支援拠点などの資源について説明していただきました。
 視聴後のアンケートでは、「退院後の流れを理解していることで、早期から適切な支援につながるのではないかと感じた」、「区により、利用できるサービス内容が違う部分があるので、近隣の地域の具体的なサービス内容を知ることができて、よかった」、「品川区と大田区が一緒に講演していただけたので、非常に良かった」などの感想をいただきました。
 高次脳機能障害者を支援する際に必要な知識を得ることができ、実りのある研修となりました。

令和4年度 第2回 web研修会

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開催日時令和3年10月13日(水)18時30分~20時30分
講演テーマ『高次脳機能障害者を支える施設を知ろう! ~品川区編~』
 第1部:講 演 「品川区の施設紹介 ~各施設の紹介と支援内容~」
 第2部:シンポジウム 「地域で高次脳機能障害者を支える連携のポイント」
講師武田 陽香 氏(品川区自立訓練事業 機能訓練 生活支援員)
三塚 澄枝 氏(一般社団法人まるまる荘 品川宿 代表理事)
日高 昭芳 氏(社会福祉法人品川総合福祉センター さつき 施設長)
木村喜美子氏(品川区障害者地域活動支援センター 作業指導員)
座長藁谷 藍子 氏(品川区医師会 地域包括ケア推進事業担当 保健師)
参加者63名
参加職種医師、作業療法士、言語聴覚士、理学療法士、看護師、MSW、支援専門員、福祉、事務 など

 

今年度、第2回目の講演会もオンライン開催となりました。
 通年のテーマが「地域の資源を知ろう!」であることから、副題を「高次脳機能障害者を支える施設を知ろう!~品川区編~」とし、品川区に特化した内容で開催しました。
 第一部の講演では、品川区内にある「機能訓練」「生活訓練」「就労継続支援B型」「地域活動支援センター」と機能の異なる4施設の代表者から施設紹介と支援内容の説明をいただきました。第二部のシンポジウムでは品川区医師会地域包括ケア推進事業担当保健師の藁谷藍子さまを座長に、第一部演者の4名の方々と意見交換や視聴者からの質疑に応える形で地域の課題や支援の在り方について検討しました。複数の方から通所のハードルとして“身辺自立”と“送迎がないこと”が挙げられ、協議会などで当事者の困りごととして発信していく必要があると感じました。
 視聴後のアンケートでは、「地域での受け入れ先がこんなにあったことに驚きました」、「HPやパンフレットだけではわからない具体的な対応など知れてよかった」などの感想をいただきました。開催形式については「今後もオンラインを希望する」方が多数おられました。
 今年度は品川区に焦点を当てた施設紹介・シンポジウムだったので、来年度は大田区の施設に関して同様の研修会を企画予定です。

令和4年度 高次脳機能障害症例検討会

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開催日時令和4年10月7日(金)18時30分~ 20時05分
開催場所大田区立障がい者総合サポートセンター 5階 多目的室
症例紹介白倉武留 氏(大田区立障がい者総合サポートセンター 居住支援部門  生活支援員)
参加者21名
参加職種作業療法士、言語聴覚士、理学療法士、支援員、行政職員、看護師、MSWなど

 

症例検討会は、大田区立障がい者総合サポートセンターの多目的室を使い、感染症対策を講じた上で対面形式で開催しました。

参加者の職種はリハビリテーションを行う療法士を中心に支援員、行政職員、看護師、MSWなど多岐にわたり、報告された症例についてグループごとに活発な意見交換が行われました。
 また、各グループで出た意見を会場全体に向けて発表し共有する時間をしっかり設けました。このため他グループで検討された意見からも学ぶことができて、大変有意義な検討会となりました。
 参加者のアンケートでは「久しぶりに集合型の検討会に参加しました。Zoomよりも意見が話しやすかった」、「他の職場、職種の方の意見や着眼点を知ることができ、大変刺激となりました。ありがとうございました」といった意見がみられました。
 新型コロナ感染者数の落ち着いていた時期でしたが参加者は例年より若干少なめで、症例検討会の告知方法・参加者の募集方法が課題として残りました。