クロザピン専門外来について
当科では治療抵抗性統合失調症に対する特別な治療薬として認可を受けているクロザピンによる治療を行っています。
クロザピンは、治療抵抗性の統合失調症の最終選択薬といわれています。治療抵抗性の統合失調症とは、(1)複数の抗精神病薬を十分量・期間投与したにもかかわらず、効果が得られない反応不良症例、(2)副作用発現により治療に必要な用量まで投与できない耐忍性不良症例のことを言います。
クロザピンは非常に高い治療効果を持ちますが、稀に重篤な副作用が生ずるため、治療開始時には18週間の入院治療を行うことが定められています。また、治療を受けるにはいくつかの条件を満たさなければならず、例えば糖尿病や血液疾患をお持ちの方は治療を受けられない可能性があります。また、副作用の予防のため治療開始から26週は毎週、それ以降は隔週で採血を受ける必要があります。
当外対象となるかどうかは医師が詳細な診察を行った上で判断します。これまで内服した薬剤の種類や量の情報(担当の先生からの紹介状やお薬手帳など)を用意したうえで受診をご相談ください。
【参考】製薬会社による治療薬紹介