rTMSの導入

rTMS(反復経頭蓋磁気刺激療法)の導入について

2008年に米国でrTMSによるうつ病の治療が承認されました。日本では2017年に承認され、一定の基準を満たすうつ病の患者さんに限って治療を行うことが可能となりました。

高規格の病棟を持つ限られた病院で、6週間の入院を前提に、トレーニングを受けた精神科専門医が治療に携わるよう定められているため、条件を満たす医療機関は2020年4月現在、約150施設しかありません。

荏原病院では、部長の成島が米国で長年rTMS研究に携わっていたこともあり、2020年春から保険医療としてrTMSを施行する環境を整えることができました。治療には非常に時間がかかるため、同時に多くの患者さんをケアすることは不可能ですが、rTMSを希望するうつ病患者さんのために最善を尽くす所存です。

予約センター(03-5734-5489)までお電話いただき、“rTMS希望”、とおっしゃっていただいた上で、初診予約を取ってください。

<Selected References>
1. J Neuropsychiatry Clin Neurosci. 2010 Winter;22(1):75-84. Subgenual cingulate theta activity predicts treatment response of repetitive transcranial magnetic stimulation in participants with vascular depression.Narushima K, McCormick LM, Yamada T, Thatcher RW, Robinson RG.
2. Biol Psychiatry. 2004 Feb 15;55(4):398-405. Repetitive transcranial magnetic stimulation as treatment of poststroke depression: a preliminary study. Jorge RE, Robinson RG, Tateno A, Narushima K, Acion L, Moser D, Arndt S, Chemerinski E.