このたびの東日本大震災により、お亡くなりになられた方々のご冥福をお祈り申し上げますとともに、被害を受けられた皆様、そのご家族に心からお見舞い申し上げます。
当院では、震災発生後、ただちに災害派遣医療チーム(DMAT)4名を被災地に派遣するとともに、羽田空港における広域医療搬送拠点(SCU)に医療要員23名を派遣し医療活動にあたりました。また、DMATに引き続き医療救護班10班38名、こころのケアチーム1班2名の職員を派遣し、被災地内の病院の診療支援や避難所での保健医療活動にあたりました。
被災地の一日も早い復興を祈念するとともに、今後も災害医療活動により、被災者の方々を支援してまいります。
活動状況
被災地の支援
災害医療派遣チーム(東京DMAT)派遣 宮城県気仙沼市
医師1名、看護師2名、事務1名の計4名を宮城県気仙沼市に派遣し、市内で医療救護活動を行いました。
11日 | 地震発生直後、派遣準備開始、直ちに待機完了 23時50分東京都より派遣要請あり |
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12日 | 1時49分東京消防庁の車両で出動 |
12日 | 夕刻、現地到着 活動開始
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16日 | 帰院 |
臨時ヘリポートで救急車からヘリコプターに乗せ換え、市外へ搬送
DMAT活動本部
広域医療搬送拠点(SCU=Staging Care Unit)への派遣 羽田空港
羽田空港内に設置された広域医療搬送拠点おいて、被災地内より航空機で搬送された重症患者9名への医療活動(うち広尾病院で2名受入れ)を行いました。
3月12日~14日 | 医師6名、看護師13名、事務4名 計23名 |
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第一次 | 医師4名、看護師8名、事務2名 計14名 |
第二次 | 医師1名、看護師3名、事務1名 計5名 |
第三次 | 医師1名、看護師2名、事務1名 計4名 |
羽田空港の格納庫に設置されたテント内での医療活動
救急車により受入先の病院へ
医療救護班派遣 宮城県気仙沼市、岩手県陸前高田市
DMATに引き続き、気仙沼市に医療救護班を派遣し、市内の病院の診療支援及び避難所での診療、保健活動を行っています。第四次、第五次医療救護班は、陸前高田市内で活動を行っています。
3月14日~6月30日 | 医師11名、看護師22名、事務5名 計38名 |
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第一次 3月14日~18日 | 医師 1名、看護師 2名、事務1名 計4名 |
第二次 3月23日~27日 | 医師 1名、看護師 3名、事務1名 計5名 |
第三次 3月29日~4月2日 | 医師 2名、看護師 3名 計5名 |
第四次 4月 9日~ 14日 | 医師 1名、看護師 2名 計3名 |
第五次 4月17日~ 22日 | 医師 1名、看護師 2名、事務1名 計4名 |
第六次 5月3日~ 8日 | 医師 1名、看護師 2名 計3名 |
第七次 5月11日~ 16日 | 医師 1名、看護師 2名 計3名 |
第八次 5月27日~ 6月1日 | 医師 1名、看護師 2名 計3名 |
第九次 6月8日~ 12日 | 医師 1名、看護師 2名、事務1名 計4名 |
第十次 6月28日~ 30日 | 医師 1名、看護師 2名、事務1名 計4名 |
傷病者の有無など情報収集のため、物資を持って避難所を巡回(3月中旬 気仙沼市)
停電中の避難所内での診療活動(3月下旬 気仙沼市)
避難所内での診療活動と血栓予防の体操(4月上旬 陸前高田市)
重傷者の搬送のため、救急車に同乗(4月中旬 陸前高田市)
がれきの撤去作業中に釘を踏み貫いた人の治療
(左:5月上旬 陸前高田市、右:6月上旬 気仙沼市)
避難所の廊下に設置された診療ブースでの診療(5月中旬 気仙沼市)
熱中症予防のパンフレット作成と避難所での熱中症予防の呼びかけ(6月下旬 気仙沼市)
気仙沼市での医療救護班解散式(6月30日)
こころのケアチーム派遣岩手県陸前高田市
陸前高田市内の避難所等で住民や支援職員のこころの相談や診察を行いました。6月16日~6月20日 医師1名、看護師1名 計2名
被災地からの患者受入れ
広域医療搬送 重症患者の受入れ 2名 他
都内被災病院への支援
都内の被災病院より入院患者の受入れ 17名
被災した都内の病院より、入院患者17名を受入れました。
11日23時~12日5時
救急外来の救急患者受入れとは別に正面玄関での患者受入れ
最終更新日:2018年2月28日