質の高い臨床検査・・・精度管理の取り組みについて
都立病院臨床検査部門では、病気の診断に役立つ質の高い検査情報の提供を目指しています。
- 「都立病院臨床検査品質マネジメント指針」に基づいて検査手順の標準化を図っています。
- 都立病院独自の統一精度管理(都立病院共通の検査試料測定および結果値の集計・分析)による日常的な評価や、全国規模の外部精度管理調査による定期的な評価などにより、検査結果について品質の向上と保証に努めています。
患者さんのニーズに応えるために
臨床検査部門は、365日24時間安全で安心な医療の提供に貢献するため、診断に必要な検査結果を迅速かつ正確に報告する体制整備に取り組んでいます。
- 検査受付から結果報告までの時間(Turn Around Time : TAT)の分析により、さらに迅速な報告への改善を図っています。
- 休日夜間の緊急検査への対応強化やベッドサイド検査(Point of Care Testing : POCT)への関与を視野に、検査機器の自動化とシステム化による業務効率の向上やスタッフの検査技術の向上を進めています。
臨床検査の専門家としてチーム医療に参画します
臨床検査技師の専門知識と技術を発揮し、医師、看護師などの多職種連携によるチーム医療を進め、患者さんとそのご家族に対する質の高い医療の提供に努めています。
- 感染対策チーム、栄養サポートチームでの活動や、糖尿病患者さんへの指導、適正な輸血療法のための環境整備のほか、他職種からの検査相談などの臨床支援に取り組んでいます。
- 蓄積される臨床検査データを適切に保管し、診療や治療に有効活用できるよう提供します。
患者さんの立場になって対応します
患者さんが安心納得して検査を受けられるよう、検査環境への配慮、迅速な検査結果の提供、わかりやすい検査説明・案内などに努めます。
- 検査待ち時間や予約検査の待ち日数短縮を図るため、検査を担当する技師の育成を進めています。
- 検査にかかる時間の案内や待ち時間のモニター表示など、お待ちいただく時間を有効に活用できるように情報提供します。
- 検査に対する理解を深めて不安を無くしていただくために、検査案内パンフレット等により、検査の目的、検査の略語、検査データの見方などについてわかりやすい説明を心がけています。