外科(呼吸器) - 専門分野

標準的な手術、治療に加え、当科では下記のことを専門的に行っています。

早期末梢型肺癌に対する縮小手術

2cm以下の肺癌で、術中に早期癌(肺胞上皮癌)と判断されたものに対しては、肺機能を温存すべく積極的な縮小手術を胸腔鏡下に行なっています。

気管・気管支形成手術

肺手術による肺機能の低下はやむを得ませんが、その低下をできるだけ少なくするために気管や気管支をつなぎ合わせる手術を行います。肺機能の悪い患者さんや肺門部肺癌(気管や太い気管支に出来た癌)の患者さんに行われています。

高齢者肺癌の手術

平均寿命の延長により、患者さんの高齢化が進んでいます。高齢者に対する手術、管理に熟達した医師、看護師により、既に80歳以上(最高齢は90歳)の高齢者100人程に手術を行っています。

拡大手術

進行した肺癌などに対しては、集学的治療との組み合わせにより、複数臓器の摘出(合併切除)を行って、癌の完全切除を目指します。

内視鏡下手術

良性疾患や悪性腫瘍に対し、胸腔鏡(きょうくうきょう)や縦隔鏡(じゅうかくきょう)を積極的に使用して、小さなキズから病巣の切除を行います。患者さんの体の負担が小さく、手術後の回復が早いため、早く退院することが可能となります。

術前術後補助療法

肺癌の進行度(病期)に応じてプロトコールに則った抗癌剤を投与したり、放射線治療を組み合わせています。