東京都子供の心診療拠点病院事業【概要】

この事業の大きな目的は、子どもの心の診療に携わる専門機関の体制を強化し、地域内のネットワークを充実させることで、子どもたちの心の問題に対してより適切に対応できるようにすることです。そして最終的には、子どもの心の成長が確実に支えられる社会の実現を目指しています。
ここでは、事業の柱となる三つの取り組みについて順を追ってご紹介します。

1)子供の心の診療連携事業

この事業では、都内の医療機関にとどまらず、行政、福祉保健、療育、教育など、他分野の機関とも相談対応や意見交換を通じて連携を図っています。
地域ごとの特性や資源を生かした連携システムの構築を目指し、講演会や連携会議の開催に加え、インターネット上で利用できる「連携医療機関マップ」の整備なども行っています。

2)子供の心の診療関係者研修事業

子どもの心の診療やケアに携わろうとする専門職の方々に向けて、幅広く最先端の情報を発信し、地域全体の対応力の向上を図る事業です。
年2回開催される「子どもの心セミナー」に加え、毎年多数の研修会が企画されており、参加者の専門性に応じて、さまざまな内容の研修を受講できる体制が整えられています。

3)普及啓発

この事業は、広く都民に向けて、子どもの精神衛生や心の問題への対応に関する知識を発信することを目的としています。
「都民フォーラム」の開催に加え、ホームページなどのメディアを通じて、常に最新の情報を提供しています。