研修の目標
- 児童思春期精神科臨床に必要な知識、アセスメント技術、治療技法を身につけ、自立した診療が行えるようになることを目指します。
- 精神科専門医、子どものこころ専門医、児童青年精神医学会認定医、精神保健指定医等の資格取得を目指します((注)1)。
研修の特徴
- 児童思春期のあらゆる精神疾患を対象に、経験豊富な指導医のもと、生物学的治療、力動的精神療法、認知行動療法、家族療法、集団精神療法などの研修が可能です。
- 入院治療においては、医師、看護師、心理士、精神保健福祉士、保育士など多職種によるチーム医療を経験できます。
- 外来治療では通常診療に加えて、デイケアプログラムを病態や年齢に応じて複数有しています。
- 毎週行われる症例検討会や様々な研究会、勉強会を通じてアセスメントや治療技法について学ぶことができます。
- 院内には臨床研究支援部門もあり、学術活動を支援するシステムが充実しています。指導医のもと、学会発表や論文執筆の経験を積むことができます。
- 身体合併症症例に対して他科と連携して治療にあたることができます。身体疾患により入院中の子ども達のこころの問題に対するリエゾン医療も積極的に展開しています。
ローテーションの例
- 児童・思春期精神科は病棟担当医制です。レジデントは各病棟指導医のもと、主治医として診療を担当します。
- 男女急性期病棟、思春期男子病棟、思春期女子病棟、思春期男女混合病棟、学童病棟、自閉症病棟のうち、複数の病棟をローテートします。また連携病院にて成人精神科の研修を行うことができます。
((注)1)別途、精神科経験や学会加入期間などの条件があるため研修期間内の資格取得が可能とは限りません。資格取得に必要な症例経験や学術活動は十分に達成可能です。精神科専門医取得のためには精神科専攻医コースでの応募が必要です。