はじめに
このたび、東京都立多摩総合医療センターでは10月24日より原発不明がん、希少がん、担当診療科不明のがんのセカンドオピニオンなどを対象として、新たに「総合腫瘍外来」を開設しました。
多摩地域をはじめとした、がん診療のお役に立ちたいと考えております。
概要
- 原発不明がんとは、「十分検査したにもかかわらず原発巣(がんが最初に発生した場所)が不明で転移巣のみがわかっている悪性腫瘍」のことです。おおむね全悪性腫瘍の1~5%とされています。一方希少がんとは「人口10万人あたりの年間発生率(罹患率)が6例未満の悪性腫瘍」と定義され、各臓器の肉腫や中皮腫、神経内分泌腫瘍、脳・眼などの腫瘍など200種類近い悪性腫瘍が該当し、個々の希少がんでは全悪性腫瘍の1%にも満たない稀な腫瘍です。
- これらの腫瘍は数が少なく治療法に関したデ-タが少ないことから、常に最新のエビデンスを検索し、それに基づいた最適な治療を行うことが求められます。また、臓器横断的な対応を必要とすることも多く、院内の各診療科の協力体制が必須になります。当外来はこれらの患者さんの窓口となり、診療におけるコーディネ-タ-的役割を果たすことを目的とします。
- これらに加えて、「担当する診療科が良くわからない悪性腫瘍」の窓口にもなり、さらにセカンドオピニオンへの対応も行う予定です。
診療分野
- 原発不明がん
- 希少がん
- 担当診療科不明のがんのセカンドオピニオンの受け入れ
- 当院へのセカンドオピニオンのご依頼はこちらをご覧ください。
診療体制
前田 義治 医師(化学療法センター、呼吸器・腫瘍内科)が担当いたします。
当面は院内の入院患者さんを対象としています。院外からのご予約が可能になりましたら、追ってご案内をいたします。