当院の産科を初診される方へのご説明
当院の産科を初診される方に、事前にご了承頂きたい内容と、初診時にご用意いただく書類などについてご案内させていただきます。総合周産期母子医療センターとして、多くのハイリスク妊婦さんに対応するためには患者さんにもご協力をいただかなければなりません。良くお読みいただき、ご理解のほどよろしくお願いします。
なお、ご理解をいただけない場合には、原則として産科初診およびその後の診療をお引き受けすることはできませんのであらかじめご了承ください。
また、紹介元の医師がハイリスク妊婦と判断した場合の受診は、医療施設からのFAXによる申し込みが必要です。
詳しくは下記リンクをご覧下さい。
FAXによる診療予約
【産科初診について】
当院の産科初診を予約できる方は、以下のすべてを満たす方です
- お近くの産婦人科で胎児心拍の確認ができていて、分娩予定日が決まっている。
- 当院で分娩を予定している。(里帰り出産など、他院での分娩を予定している方の妊婦健診は原則として対応できません)
- 初診日の時点で、妊娠週数が33週未満(32週6日まで)。ただし医学的な理由による紹介受診で、かかりつけ医と当院で相談済みの場合は例外です。
(注)なお、分娩予約には分娩予定日の月ごとに予約人数の上限を設けています。
初診日にお持ちいただくもの
- 紹介状(診療情報提供書)(お忘れの場合は原則として診察できません)
- 妊婦健康診査受診票または助成券・補助券一式
(母子手帳と一緒に発行されたもの、お忘れの場合は原則として診察できません) - 保険証
- 母子手帳
- 当院の診療券(お持ちでない方は予約時の登録番号)
- お薬手帳(お持ちの方)
初診時の費用(当院ですべての初期検査を行った場合)
- 東京都の健診票を使用した場合
妊婦健診票初診時用を使用した場合:2万1千円程度
妊婦健診票2回目を使用した場合:2万3千円程度 - 健診票を使用しない場合3万円程度
- 東京都以外の健診票の場合は、健診票により費用が異なります
重要なご注意
- 妊婦検診は決められた週数での定期的な診察が必要なため、ご本人の体調不良以外での予約日時の変更はできません。
- スムーズな外来運営と安全性、感染対策の観点から、診察室に入れるのは原則ご本人のみです。病状説明など医師が必要と判断する際は夫またはパートナーの方にお入りいただく場合もあります。ご両親やお子さんは入れません。12歳未満のお子さんをお連れになる方は、必ずお子さんを見ていられるお付き添いの方と一緒に来院してください。
- 紹介元での検査結果をできる限り利用させていただきますが、当院での再検査が必要な項目や、追加の検査が必要なものがあります。妊婦健診票をご使用いただいても別途費用がかかる場合もあります。
- 初診日は1階1番窓口(初再診窓口)に予約時間の1時間前までにお越しください。
- 来院時には、ご自宅で事前に検温をしていただけますようお願いいたします。
【その後の妊婦健診について】
- 妊婦健診は平日のみです。土、日、祝日、年末年始は休診です。妊娠に関してリスクがある場合などは主担当医が決まりますので、その場合は決まった曜日の午前中に受診していただきます。
- 健診は原則としてお近くの産婦人科(かかりつけ医)でお受けいただきます。妊娠経過中のリスクが特に高い方の健診、34週以降の健診は当院で行います(かかりつけ医によってはより早い時期からの場合もあります)。また異常が疑われるなどのため必要なときは当院で健診を行います。なお夜間休日などかかりつけ医が対応困難な場合は当院で相談可能です。(セミオープンシステム)
- 診察室に入れるのはご本人だけです。(通訳・病状説明時は除く。)ご両親やお子さんは入れません。
- 12歳未満のお子さんをお連れになる方は、必ずお子さんを見ていられるお付き添いの方と一緒に来院してください。
- 大変申し訳ありませんが、診察の待ち時間が1−2時間程度になる場合もあります。一回の健診では3-4時間程度かかるとお考えいただき、余裕を持ってお越しください。
- 当院は臨床研修病院であるため、指導医の指導のもと研修医が診療を担当することがあります。
- 健診の内容により、妊婦健診票をご使用いただいても別途費用がかかる場合があります。
- その他対応できないこと:女性医師のご希望、3D・4D超音波・動画撮影のご希望。
【分娩・入院について】
- 当院の分娩管理は医学的な判断に則り行っています。必要があれば、分娩誘発、陣痛促進、会陰切開、吸引分娩、帝王切開、輸血などの医療処置を行います。
- 医学的に適応がない、患者さんのご希望のみによる分娩誘発や帝王切開はできません。(双胎などでは患者さんのご希望をふまえて分娩方法を決定する場合もあります)
- 予定帝王切開が必要な場合は通常38週で行います。一日にできる手術件数が限られていますので、手術日のご希望を優先することはできません。
父親のみ立ち合い出産ができます。
2023年1月上旬より、条件付きで立ち会い分娩を再開します。
希望する方は必ず、保険指導で助産師にお問合せください。必要書類をお渡しします。
後期の保険指導が終わっている方は、妊婦健診で担当医にお聞きください。
診療業務の妨げになることがありますので、立ち合い分娩についての電話でのお問合せはご遠慮ください。無痛分娩を希望される方は、事前に本ホームページ上の「無痛分娩の説明動画(外部リンク)」をご視聴ください。
妊婦健診の際に、無痛分娩を希望することを産科医師にお伝えください。
対応できる数に上限がありますので早めのご予約をお願いしております。- 小児感染症の胎児、新生児への感染を防ぐため、12歳未満のお子さんは産科病棟には入れません。また新型コロナウイルス感染症院内感染防止対策として、入院中のご面会も原則禁止となっています。
- 緊急入院などにより病室の混雑具合は日々変わってしまいます。その状況によっては分娩後の病室が母児同室の出来ない部屋になる場合があります。
ご説明は以上です。いずれも皆さんに適切な医療を提供するために重要なことと考えています。なにとぞご理解を頂きますようよろしくお願いします。