消化器外科 診療科の特徴と強み

診療科の特徴と強み

1 すべての消化器疾患を対象に診療します。

消化器癌(食道癌・胃癌・小腸癌・大腸癌・肝臓癌、胆道癌・膵臓癌など)、良性疾患(良性腫瘍、胆石症、イレウス、ヘルニアなど)、腹部救急等、あらゆる消化器疾患に対応できます。

2 経験を積んだ医療スタッフにより専門性の高いチーム医療を提供します。

当科の医師は、日本消化器外科学会専門医、日本肝胆膵外科学会高度技能専門医、日本大腸肛門病学会専門医、日本食道学会食道科認定医、日本内視鏡外科学会技術認定医、日本がん治療認定医を取得しています。消化器センターにおいて消化器内科と協力しながら、チームで診療・手術を行います。
薬剤師、看護師と協力しながら、患者さまとご家族さまに丁寧な説明をおこない、専門性の高い最先端の医療を提供します。

3 手術支援ロボット(da Vinci Xi(ダビンチ))を導入しています。

当科は腹腔鏡手術とロボット手術を得意としています。特に胃癌、胃GIST(LECS)、膵臓癌(DP)、鼠経ヘルニア(TAPP)、腹壁瘢痕ヘルニアに対し積極的に腹腔鏡手術をおこなっています。
また、2023年6月よりダビンチ(da Vinci Xi)を用いたロボット支援下大腸(直腸および結腸)手術を導入し、ほぼすべての大腸癌をロボット手術でおこないます。
当科のすべての医師がダビンチ手術の免許を有しており、日本内視鏡外科学会ロボット支援下手術(ダビンチ手術)のプロクター(指導医)の執刀または指導で安全に手術をおこないます。適応を考慮しながら、精度の高い外科手術を提供します。

 手術支援ロボット(da Vinci Xi(ダビンチ))

4 消化器病センターにおいて患者さまのニーズに沿った治療を提供します。

消化器病センターでは、消化器内科医・消化器外科医が緊密に連携し、内科外科の垣根なく、消化器領域の疾患先般に対して、最新かつ裁量の診断・治療を提供します。
手術だけでなく早期消化管癌に対し内視鏡治療(特にESD)も積極的に行っており、食道ESD、食道狭窄治療、閉塞性大腸癌に対する大腸ステント留置術も対応しています。消化器病センターにおいて消化器内科と協力しながら患者さまのニーズにそった治療の提供を目標にしています。
また、術前・術後の化学療法、術後再発時の治療も含めて治療をおこなっております。下部直腸癌に対してはTotal neoadjuvant therapy(TNT)を導入して積極的に肛門温存を目指します。

5 患者さまの症状にあわせて他の医療機関と連携し、より良い医療を提供します。

(高次医療機関との連携)
消化器疾患の治療は年々専門性が高くなっています。必要に応じて外部から専門医師も招いて手術を行い、また肝移植などの難易度の高い手術が必要な患者さまは、関連の高次医療機関(大学病院など)に紹介し治療する体制を整えています。
患者さまにより良い医療を提供することを第一に考えて対応いたします。

(紹介元の施設と連携)
消化器癌の患者さまは高齢者が多く、術後の総合的な治療も必要になりますので、地域のクリニックの先生等と緊密に連携しながら定期的なフォローを行います。
当院で行った治療内容や検査結果は、紹介いただいた地域の先生等へ随時報告させていただきます。

令和5年度診療科別主要手術別患者数はこちら