大腸カメラの定期検査は何年おきに受けたらいいの?

大腸内視鏡検査は、異常が無い場合でも2~3年に1度は受けることを推奨しています。

大腸がんが増えています

大腸がんと診断される人は年々増加傾向にあり、男女合わせると1位です。
早期の大腸がんは、ほとんど自覚症状がありませんので、検査が重要です。
大腸がんは、早期に発見し治療すれば高い確率で治る病気です。

罹患率
罹患率=診断される率


定期検査を受ける理由

大腸の病気で最も警戒する必要があるのは「大腸がん」です。症状が出てからでは進行している可能性が高く、死亡率も高いため大変怖い病気です。ステージ4で転移が見られる場合には根治が難しく、余命は2~3年程度と言われています。早期がん(ステージ0)であれば大半の場合は外科的手術ではなく、内視鏡カメラを用いてがんを取り除くも可能です。
定期検査は任意ですが、生命に関わる重大な病変を早期発見・早期治療するためにも非常に価値のある検査です。

大腸がんのリスクが高いとされる方

  • 40歳以上の方
    一般的に40歳を超えると大腸癌の発生率が上昇します。40歳という年齢がひとつの受診タイミングとなります。
  • 便潜血検査が陽性の方
    便潜血検査において陽性反応が出た場合は、腸内に何らかの異常が起きています。大腸カメラを用いて精緻に分析する必要があります。
  • 過去に腫瘍性大腸ポリープを切除された方や大腸癌の術後の方
    過去に複数の腫瘍性大腸ポリープを切除したことがある方は、再発しやすい傾向にあります。
  • 家族性大腸癌が疑われる方
    遺伝による影響を色濃く受ける家族性大腸癌は発癌率が高く、特に注意が必要です。ご家族内に50歳未満で大腸癌を発症された方がいる場合には、年齢にかかわらず定期検査を加えることが非常に有効です。

痛みや違和感などといった異常をすでに感じている場合は、健康診断のタイミングを待たずその都度ご受診ください。

豊島病院で大腸カメラを受けるには

外来を受診いただいてから検査にご案内いたします。かかりつけ医から、消化器内科(月曜日~金曜日)または外科(水曜日・木曜日)へご紹介をお願いします。
予約専用 03-5375-5489