当院の重点医療の一つである『脳・心血管疾患医療』のご紹介です。
当院では、脳血管疾患の患者を集中的に治療する専門の治療室としてSCU6床、心血管疾患に対応したICU(CCU)6床を設置しており、地域の脳・心血管疾患患者の早期回復、疾病予防に努めています。また、東京都CCUネットワークにも加盟しており、24時間急性心血管疾患に対応しています。
今後とも増加するニーズに対応するため、救急における初期対応から退院に至るリハビリテーションまで、トータルに治療する脳・心血管疾患の医療体制の更なる充実を図っています。
脳・心血管疾患医療に対する当院の取り組み
重点医療:脳・心血管疾患医療
脳血管障害、いわゆる脳卒中は生命の危険を伴うだけではなく、片麻痺や失語症など後遺症が生活の質の低下を招き、介護を要するなど社会的にも重要な疾患です。
脳卒中(脳梗塞、脳内出血、くも膜下出血など)が生ずれば、急性期に適切な外科治療や薬物治療が必要となり、後遺症には適切なリハビリ治療が欠かせません。心血管疾患(急性心筋梗塞、急性心不全など)は、生命に危険を及ぼす疾患であり、適切な薬物治療やカテーテル治療を含めた専門的治療を行うことが重要です。また、急性期治療に引き続いて再入院予防・予後改善のためにリハビリ治療も欠かせません。
当院では、脳・心血管疾患を重点医療に掲げ、関係する脳神経外科、神経内科、循環器内科、リハビリ科だけでなく医療連携を通じた地域での患者支援体制づくりに努力しています。特に急性期病院として脳卒中患者受け入れのためSCU(脳卒中急性期病床6床)、心血管疾患に対応したICU(CCU)6床を設け、迅速な患者受け入れを目指しています。また、急性期の治療を開始するとともに早期にリハビリ治療も開始し、社会復帰の促進を図っています。
専門外来
医学的証拠に基づき慢性的な脳虚血状態を確認し、適切な脳血行再建手術の適応を診断する目的の専門外来です。
この外来では、正確な脳血流量測定と脳循環予備能の評価を行い、脳梗塞発症の危険性を判断して適切な治療をお勧めしています。