こころのケア
当院の緩和ケア病棟では、身体的な苦痛だけでなく、精神的な苦痛を取り除けるよう、こころのケアにも力を入れており、緩和ケア内科専属の心理師(公認心理師・臨床心理士)がいます。
こころのケアには心理カウンセリングをはじめ様々な方法がありますが、『薬物を用いないセラピーの一つが音楽療法』です。音楽を聴いていると、気持ちが安らいだり、意欲が湧いてきたり、過去の記憶が回想されたりすることがあります。特に不安が大きく、気持ちが揺らぎやすい時に、今流れている音楽に注意を向けることで、苦痛が和らぐことがあります。このような音楽が持つ効果を、当院当科に入院されている患者様のQOLの向上に用います。音楽から受ける影響には個人差がありますが、歌詞とご自身の人生を重ね合わせて感涙される方もいらっしゃいます。
当院の緩和ケア病棟では、医師・心理師などの医療チームが演奏するウクレレの優しい音色を聴いていただいたり、演奏に合わせて一緒に歌っていただくことで、症状、苦痛の緩和に繋げたいと考えています。楽曲は親しみやすい童謡からポップス、洋楽、患者さんからのリクエスト曲に至るまで幅広いジャンルの楽曲を提供しています。