新生児科
新生児科は、新生児の集中治療が必要なお子さんへの高度専門医療を提供しています。
入院されたお子さんのご両親とご家族を支援し、親子の絆を育み、暖かく心のある医療の現場であることを心がけています。
診療内容
入院
NICU(Neonatal Intensive Care Unit)
在胎34週未満の未熟性の強い早産・低出生体重児のお子さんや呼吸循環器系の症状があり集中治療が必要なお子さんの治療を行います。
NICUでは人工呼吸器を用いた呼吸循環障碍に対する治療が主になります。NO吸入療法、低体温療法、重症黄疸に対する治療等も行っています。
赤ちゃんとご家族の絆を大切にしており、ご両親は基本的に24時間面会が可能です。また、赤ちゃんの祖父母やご兄弟もご希望に応じて面会することができます。
GCU(Growing care unit)
集中治療を必要としない症状を持ったお子さんや、NICUでの治療を終え状態が安定しているお子さんの治療、養育を行います。
新生児科専属の保育士が在籍し、赤ちゃんの成長・発達を促すための関わりをしています。
- 出生後特に病的な問題がなく、経過順調な新生児は9B病棟新生児室に入室後、母児同室となります。
- 当院では、外科的治療の必要性を診断し、各専門病院との連携を図り適切な時期に転院搬送や紹介を行っています。
- 新生児全員に初回および経過、退院時の診察、各種スクリーニング検査を行っています。
病棟のご案内
9A病棟(NICU 15床・GCU 30床) 9B病棟(新生児室および入院病床2床)
外来
NICU・GCUを退院した新生児を対象に、身体発育と精神発達のフォローアップを行っています(他の施設で出生されたお子さんのフォローアップもお受けしております)。
正常新生児の一カ月健診も行っています。
また週一回小児外科と神経外来を開いております。理学療法士による外来リハビリテーションを週一回行っています。
B型肝炎母子感染予防や、秋冬にはRSウイルス感染予防のためのシナジス・ベイフォータス投与をしています。
新生児聴力スクリーニングの再検査、SGA性低身長の検査・治療・相談も行っています。
特色
新生児科眼科
NICUに入院するお子さんの半数が低出生体重児であり、特に出生1000g未満の超低出生体重児の割合が多く、ご自宅に退院されるお子さんが殆どです。
NICU専属の眼科医がおり、未熟児網膜症の診療・治療をおこなっています。
新生児フォローアップ外来
NICU・GCUを退院した新生児を対象に、発育・発達についてフォローアップをおこなっています。
育自(児)サポートネットワーク
NICUに入院した子どもを持つ親と成長した子ども自身や、医療スタッフのメンバーからなる「育自(児)サポートネットワーク」を組織し運営しています。
おたまじゃくしの会 (外部サイト)
主な医療設備
- NICU運営に欠かせない最新の 設備・備品を備えています。
- NICU15床・GCU30床
- 高度清浄空調
- NICU生体モニタリング システム
- 新生児用人工呼吸器
- 保育器・搬送用保育器
- NO吸入療法
- 低体温療法
未熟児網膜症の診断と治療のために、下記の機器も備えています。
- 未熟児眼底カメラ(レットカム)
- 双眼倒像レーザー
- 冷凍凝固装置があります。
治療上必要となった医療機器の適応外使用について
当院倫理委員会では、下記の医療機器の適応外使用について承認いたしました。使用に際して、対象患者様への書面による説明・同意取得に代えて、病院ホームページにて情報公開を行うこととします。
この内容につきまして、同意できない場合やご不明な点がある場合には、下記の問合せ先までご連絡ください。
2024年8月19日 最終更新