「都立病院改革実行プログラム」の策定について

東京都は、「365日24時間の安心を目指す医療」と「患者中心の医療」の実現を目標とする「東京発医療改革」を推進しており、その核として、「都立病院改革」に取り組んでいます。平成13年12月には、「都立病院改革」推進の道筋を明らかにするため、「都立病院改革マスタープラン」を策定いたしました。
この度、病院経営本部で、「都立病院改革マスタープラン」に基づき、「都立病院改革」の内容をより具体化した「都立病院改革実行プログラム」を策定いたしましたので、お知らせします。

1 実行プログラムの趣旨

「都立病院改革」の第二段階(第Ⅱ期)として、「都立病院改革マスタープラン」で示した取組について、実現に向けての道筋(平成19年度までの5か年)をより具体的に都民に明らかにするための事業計画として策定した。

実行プログラムの趣旨の画像
  1. 「都立病院改革実行プログラム」の概要 別紙1(PDF 41.9KB)
  2. 「患者中心の医療」の推進 別紙2(PDF 15.4KB)
  3. 経営革新 別紙3(PDF 13.7KB)
  4. 都立病院における危機管理体制 別紙4(PDF 25.1KB)
  5. 都立病院の再編整備 別紙5(PDF 18.8KB)

2 実行プログラムのポイント

医療提供体制における都と区市町村との役割分担に基づき、都立病院の役割を改めて明確にするとともに、「患者中心の医療」を推進していくための具体的な内容、それを支える経営革新に向けた取組、危機管理体制の充実、多摩広域基幹病院や小児総合医療センター等、再編整備する病院の規模や機能等を明らかにした。

(1) 都と区市町村の役割分担、都立病院の役割、小児医療と精神科医療の重要性などを明示

(2) 「患者中心の医療」を推進していくための具体的な内容等を明示

  • 都立病院「患者の声相談窓口」の設置
  • 専門外来の充実(女性専用外来、セカンド・オピニオン外来等)
  • 都独自の臨床研修医制度の確立
  • 電子カルテシステムを含む新たな病院情報システムの構築
  • 建設・維持管理コストの削減(PFI等の活用)

(3) 危機管理体制充実の考え方を明示

「救急・災害医療センター」(広尾病院)を中心にした都立病院のネットワーク化を図り、危機管理体制を充実

(4) 再編整備する病院の規模や機能等を明示

  • 多摩広域基幹病院
  • 小児総合医療センター
  • 精神医療センター

(5) 小児医療をはじめとする地域医療の確保

再編整備に当たっては、小児医療をはじめとする地域医療の確保に向けて、都としても積極的に取り組む。

3 財政計画

「都立病院改革」の推進に当たっては、平成15年度一般会計負担金・補助金(406億円)を上限に、計画的な財政運営を行う。

4 今後の対応

今後、都立病院は、このプログラムを指針として、更に「都立病院改革」を着実に推進し、都民に対する医療サービスの充実、向上を不断に図っていく。