令和５年６月22日
広尾病院及び広尾看護専門学校整備等事業（以下、「本事業」とします。）について、「民間資金等の活用による公共施設等の整備等の促進に関する法律」（平成11年法律第117号）第７条の規定により、特定事業として選定することとしましたので、お知らせいたします。
１ 事業内容等
（１）事業内容
ア 広尾病院については、敷地内において既存建物等を解体しながら段階的に建替えを進め、新たな広尾病院を整備します。
イ 職員宿舎や広尾看護専門学校については、敷地内に整備します。
ウ 広尾病院、職員宿舎、広尾看護専門学校等において、維持管理・運営業務を実施します。
（２）事業期間
事業契約締結日の翌日（令和６年度中）から令和26年３月31日までとします。
２ 東京都立病院機構及び都が直接事業を実施する場合とＰＦＩ事業としてする場合とを比較した評価
ＰＦＩ手法により本事業を実施することで、以下のようなメリットがあります。
（１）定量的評価（ＶＦＭ（Value For Money）の算出）
設計、建設、維持管理、運営の４つの業務を包括して民間事業者に委ねることに加え、ライフサイクルコストを考慮した設計が可能となるなど、従来の分離分割発注方式よりもコスト縮減を図ることが可能となります。
ＰＦＩ手法により本事業を実施することで、東京都立病院機構（以下、「病院機構」といいます。）及び都が直接実施する場合と比較して、財政負担額を２．３％程度縮減することが期待できます。
（２）定性的評価
ＰＦＩ手法により本事業を実施することで、以下の定性的な効果が期待できます。
ア 包括契約による工期の短縮化
イ 統括マネジメント機能の発揮によるサービス水準の向上
ウ 災害時や緊急時における迅速かつ機動的な対応
エ 性能発注による民間ノウハウの活用
（３）選定事業者に移転されるリスク評価
想定されるリスクをできる限り明確化した上で、リスクを最もよく管理することができる者が当該リスクを分担するとの考え方から、民間事業者にリスクの一部を移転することにより、将来発生する可能性のある病院機構及び都の財政負担を縮減するとともに、不測の事態において、迅速かつ的確な対応が期待できます。
３ 総合評価
上記２（１）、（２）及び（３）のとおり、本事業をＰＦＩ事業で実施することにより財政負担の縮減及びサービス水準の向上を期待できます。したがって、本事業をＰＦＩ事業として実施します。
４ 今後のスケジュール
令和５年７月に入札公告を行い、落札者の決定を経て、令和６年４月から６月に事業契約を締結する予定です。
【資料】
特定事業の選定（客観的評価の結果）（PDF 198.1KB）
【参考資料】
特定事業（広尾病院及び広尾看護専門学校整備等事業）の選定について（PDF 196.5KB）
【問合せ先】
地方独立行政法人東京都立病院機構法人本部戦略推進室戦略推進課
電話 ０３－５３２０－５８１２（代表）