先輩職員からのメッセージ(大塚病院)

志望動機・都立病院に決めた理由

大塚病院 先輩職員

 学生時代に微生物学教室にいた私は、検査技師として病気に関わる微生物を見つけたいと思い、感染症医療などの行政医療を提供する都立病院の採用試験に挑戦しました。都立病院では高度専門医療を担う病院がいくつもあるため、異動をする中で自分の能力を高められる環境が整っているのも魅力の一つです。

これまでの仕事

 東京都に入都し現在まで、細菌検査、生化学・免疫検査業務を担当すると共に、採血業務や当直業務も行なってきました。墨東病院では、認定臨床微生物検査技師資格を取得し、院内感染対策のチーム医療で耐性菌情報を提供する等の対応をしました。駒込病院ではISO15189の取得やNSTへの参加、そして後輩職員の学会発表のサポートなどの多くの業務を経験しました。大塚病院では、医療安全のリスクマネージメント業務を行なっております。

現在の仕事、職場

 当院は産婦人科、小児科、新生児科を有する総合周産期母子医療・小児医療を重点医療としており、検査科では、AABRや微量検体の測定、輸血の分割製剤の作製などを実施しています。検体検査、病理検査、輸血検査、生理機能検査、細菌検査、そして採血室があり、合計34名(検査技師31名、看護師3名)の職員が各部門で専門性を発揮しており重点医療を支えています。

達成感、やりがい

 細菌検査は生き物を相手にしている為、検査完了まで時間を要しますが、以前グラム染色像で透明な桿菌を見つけて、抗酸菌(最終的に結核菌)を迅速に報告した事が「院内感染」の防止に貢献したと、後日主治医に感謝された時にやりがいを感じました。その経験を元に今も有益な結果を迅速かつ正確に報告する事が重要であると考え、業務を行なっています。
 日進月歩で開発が進む検査機器や検査技術だけではカバーできない部分を、私たち検査技師の知識と経験、そして探求心が補えると考えています。また、都立病院では若手職員の育成に力を入れていて資格の取得を推進している事も魅力です。東京都は皆さんが力を発揮できる場所を用意しています。