ジェネラリストコース
ジェネラリストとは、主体的に質の高い看護サービスを提供し、看護チームの発展に貢献できる、看護を第一線で支える人材のことです。
ジェネラリストコースは、ステップアップしていく過程で、卓越した看護実践能力の獲得、組織活動におけるリーダーシップの発揮、自身にキャリア発達に積極的に取り組める卓越したジェネラリストとしての成長を目指します。
対象:レベルⅢ修了者
目標
- 幅広い分視野で予測的判断をもち看護を実践する
- 組織の中で、看護活動のリーダーとしての指導的役割を遂行する
- 自己のキャリア発達に取り組み、役割モデルとなる
対象:レベルⅣ修了者
目標
- より複雑な状況において、ケアの受け手にとっての最適な手段を選択しQOLを高めるための看護を実践する
- 課題解決に取り組み、組織横断的にリーダーシップを発揮する
- キャリア発達を推進し、様々な活動を通じて、看護の質の向上に貢献する
【キャリアラダー概要図】
ラダークラス | レベル Ⅳ | レベル Ⅴ | |
---|---|---|---|
レベル毎の定義 |
|
| |
構成要素 | 項目 | レベル毎の目標 | レベル毎の目標 |
看護の核となる実践能力 | ニーズをとらえる力 | ケアの受け手や状況(場)を統合しニーズをとらえる | ケアの受け手や状況(場)の関連や意味をふまえニーズをとらえる |
ケアする力 | 様々な技術を選択・応用し、看護を実践する | 最新の知見を取り入れた創造的な看護を実践する | |
協働する力 | ケアの受け手を取り巻く多職種の力を調整し連携できる | ケアの受け手の複雑なニーズに対応できるように、多職種の力を引き出し連携に活かす | |
意思決定を支える力 | ケアの受け手や周囲の人々の意思決定に伴うゆらぎを共有でき、選択を尊重できる | 複雑な意思決定プロセスにおいて、多職種も含めた調整的役割を担うことができる | |
組織的役割遂行能力 | 役割・責任 | 所属部署内のリーダーとしての役割が遂行できる | 組織横断的にリーダーとしての役割が遂行できる |
リスクマネジメント | 所属部署内の事故防止に向けた取り組みを推進できる | 所属部署の事故防止に向けた取り組みを推進できる | |
感染管理 | 所属部署内の感染予防に向けた取り組みを推進できる | 所属部署の感染予防に向けた取り組みを推進できる | |
基本姿勢・倫理 | 所属部署内の倫理的問題の解決に向け、行動できる | 所属部署の倫理的問題の解決に向けて推進役を果たすことができる | |
経済性・タイムマネジメント |
|
| |
自己教育 研究能力 | 自己教育 | 自己のキャリア発達に関して目指す方向に主体的に取り組むことができる | 計画的・継続的に学習し、キャリア発達を推進できる |
研究 | 研究プロセスを踏み、課題に取り組むことができる | 研究活動を推進し、看護の質の向上に貢献できる |
ジェネラリストコースの主な研修
【ジェネラルナース派遣研修】
他の都立病院で看護実践や看護管理について学び、視野拡大ができる研修です。
短期研修は自分が学びたいと思うコースを選択し、派遣研修病院で3日間~5日間研修を行います。
長期研修は学びたい病院・希望病院で、3か月間夜勤も含め実践研修を行います。自職場以外の都立病院看護体験することにより自職場の問題や課題に気づき、都立病院の看護職員として自身の課題やキャリアデザインを考えることができます。
・ジェネラルナース派遣研修選択コース(令和3年度の実施コース例)
病院名 | コース名 |
---|---|
広尾 | 災害看護コース |
大塚 | 周産期(MFICU)コース |
駒込 | 感染管理コース |
墨東 | 救命救急センター・ERにおける救急看護コース |
多摩総合 | 認定看護師と共に学ぶがん看護コース |
神経 | 神経難病緩和ケアコース |
小児総合 | 小児看護コース |
松沢 | 精神科救急コース |
【実務型訪問看護研修】
地域の訪問看護ステーションで、約1か月間の実務研修を通じ、在宅の視点で様々なスキルの獲得と広い視野を養い、入退院支援の促進と質の向上につなげる研修です。
地域の訪問看護師と協働することで、顔の見える関係を構築し、情報を共有しながら効果的・効率的な入退院支援につなげることをねらいとしています。
【人材育成】
体系的に効果的な教育方法を学ぶことにより、看護学生を指導する臨地実習指導者、看護職員の院内研修を企画運営する教育委員などを育成します。
【エキスパートコース研修】
特定分野における質の高い看護実践と指導的役割を果たすエキスパートを育成するための研修です。
2022年度は「クリティカルケア」「小児看護」「認知症看護」「感染管理」「皮膚・排泄ケア」の5コースが開講される予定です。研修生は、全都立病院から選出され、1年半にわたってその専門領域に関連する各都立病院で研修が行われます。
【特定行為に係る派遣研修】
東京の医療の変革期を支えるため、これまでの行政的医療の提供に加え、地域医療の充実に貢献することができる専門性の高い看護師を養成することを目的に、特定行為区分の専門知識や技術を習得するため、厚生労働省が指定する研修機関への派遣研修を行っています。
その他、スペシャリストコースや看護管理者コース等があり、それぞれの能力を伸ばすための支援として、様々な研修があります。
スペシャリストコース
【認定看護師養成派遣研修】
都立病院がもつ高度な医療機能を十分発揮していくために、専門分野において看護実践や指導、コンサルテーション能力等を習得した看護師を養成することを目的に、研修機関への派遣研修を行っています。
【専門看護師養成派遣研修】
特定の専門分野における卓越した看護実践能力、およびリーダー的役割を発揮する看護職員の養成を目的に専門看護師資格取得に向けて、看護系大学院への派遣研修を行っています。
看護管理者コース
【認定看護管理者派遣研修、看護マネジメント派遣研修】
組織内外においてマネジメント力を発揮できるように、主任級以上を対象に看護管理・監督者として必要な知識・技術・態度を学ぶ研修です。認定看護管理者ファーストレベル・セカンドレベル・サードレベル教育課程派遣研修、自職場以外の都立病院で3~5日間学ぶ看護マネジメント派遣研修を行っています。
- お問合せ
-
〒163-8001
東京都新宿区西新宿二丁目8番1号東京都立病院機構電話:03-5320-5812FAX:03-5388-1435