駒込病院は東京都の「エイズ中核拠点病院」に指定されており、全国でも有数の専門施設としてHIV/エイズ診療を行っています。感染症科には、すでに多くのHIV陽性者が通院しています。
その診療においては、医師、看護師、薬剤師だけでなく、栄養士、心理士、ソーシャルワーカー、カウンセラーなども含めた、幅広いチーム医療体制を整えています。そして、入院や外来の診療だけでなく、HIV陽性者の長期的な生活も、総合的に支援しています。
HIV感染症は、抗HIV薬の進歩によって予後も劇的に改善しました。しかしその一方で、まだ偏見や誤解も多く残っているというのが現状です。当科では、個人のプライバシーにも十分に配慮しながら、日常の診療を行っています。そして、受診するHIV陽性者の方々が、安心して通院と治療を続けられるような支援を行っています。