脳神経内科 - 診療内容

脳神経内科とは内科の一分野としての、中枢神経系(脳及び脊髄)、末梢神経系、筋肉の病気を専門的に診断・治療する科です。
神経系は思考、記憶、運動、感覚などに関与する脳・脊髄神経と、主として内臓器官の調整に関する自律神経に大きく分かれ、人間が社会で生活していく上での大事な働きを調整しています。

これらの神経系が何らかの原因により障害されますと、神経細胞の再生は困難のために、障害が残存する可能性が高く、 社会的なハンディキャップを負う原因の一つとなります。しかし、同時に神経系の特徴として、可塑性が高く、 障害されていても障害されている機能は、残存機能を賦活して改善させたり、進行を遅らせたりすることも可能であることが知られています。

患者自身が病気とそれによる障害を十分理解し、残存機能を引き出すとともに、病気に主体的に取り組み、障害とともに生きていけるように、医師や周囲の人たちとのコミュニケーションを大切にするのも脳神経内科のもうひとつの特徴といえます。

注:精神の障害を中心に扱う精神科(神経科)、心理的因子が身体症状となって現れる病気を扱う心身症科とは異なります。

どのような症状が現れたら脳神経内科を受診したらよいのでしょうか?

  1. 頭が痛む。
  2. 意識を失う。
  3. 物忘れをする。知能が低下した。
  4. てんかん、けいれん。
  5. 視力が低下し、視野のある部分が見えない、二重に見える。
  6. めまいがする、ふらつく。
  7. 手足のシビレ、ジンジン感、ヒヤヒヤ感や神経痛、感覚消失。暗所でのふらつき。
  8. 足を引きずって歩く。小刻みに歩く。酔っぱらいのような歩行。ハサミのような歩行。
  9. 手足が動かせない。手足の筋肉が細くなった。動作が鈍くなった。
    スムーズに手足が動かせない。意図せずに手足や顔面がふるえる、動く。
  10. 飲み込みにくい。顔が非対称となった。
  11. 立ちくらみする。
  12. 疲れると瞼が下がる、二重に見える、飲み込みづらい、鼻声になる、手足の力が抜ける。
  13. 呂律障害、発話ができない。書かれたり、話されたりした言葉が理解できない。