精神科専門研修の特色
東京都立松沢病院(以下当院)が基幹施設である本プログラムは、東京医師アカデミーのシステムにより、都立病院、大学病院、地域精神医療の基幹病院等と連携し、総合的に精神科医療を研修するプログラムです。
当院は東京都の行政精神科医療等で中核的な役割を担っている精神科病院です。800床の精神科病床を有し精神科医が約40名在籍しています。精神科救急医療、急性期医療、身体合併症医療、社会復帰・リハビリテーション医療、思春期・青年期医療、認知症医療、アルコール・薬物医療、医療観察法病棟の他、デイケア、作業療法等を行っています。専攻医は精神科領域のほとんどの疾患を経験し、措置入院や医療観察法入院を含め、すべての入院形態の症例を経験し研修することができます。精神医学の基本的な知識・技術を習得し、精神科専門医の資格を取得するのと同時に、精神保健指定医資格取得、学会発表や論文作成の技術を獲得することを目標とします。専攻医の希望を考慮しながら、救急病棟、急性期病棟、リカバリー病棟、思春期・青年期病棟、認知症病棟、アルコール・薬物病棟、身体合併症病棟等を約6か月ずつ研修します。
3年間の研修期間のうち、2年間を当院、1年間を連携施設で研修します。連携施設研修は、北海道大学、函館渡辺病院、あさかホスピタル、埼玉医科大学、埼玉県立精神医療センター、大宮厚生病院、千葉県精神科医療センター、聖マリアンナ医科大学、神奈川県立精神医療センター、済生会横浜市東部病院、大阪精神医療センター、山口県立こころの医療センター、こころの医療センター五色台など、医師充足率の低い地域で1年間行うことを予定しています。
週間行事
目的
臨床研修を修了した医師が、さらに専門的な精神科診療・研究能力を取得することを目的とし、下記の資格が取得可能となるよう資質の向上を図ります。
- 精神保健指定医
- 日本精神神経学会専門医