医療の質(クオリティ・インディケーター)
クオリティ・インディケーター(QI)とは、医療の質を評価する目安となる指標です。
他施設との比較については、提供する医療機能・役割は施設ごとに異なるため、単純比較はできませんが、当院では、これらの客観的指標を設定・公表し、改善に向けた取組を継続的に行うことで、医療の質の向上に努めてまいります。
指 標 | 指標の定義 | 指標の目的・意義 | 実績値 |
R4 | R5 |
1 | 患者満足度 (外来患者) | ※「不満/やや不満/どちらともいえない/やや満足/満足」の5段階の合計数 【分子】 分母のうち「満足」または「やや満足」と回答した外来患者数 【分母】 外来(入院)患者への満足度調査指標「全体としてこの病院に満足していますか。」の設問有効回答数 | - 患者満足度調査は医療機関が提供する医療サービスやケアに対する患者さんの意見や感想を評価し、理解するための手段です。
- また、医療機関が患者さんのニーズに適切に対応し、質の高い医療を提供するための貴重な手段です。
| 78.8% | 73.8% |
2 | 患者満足度 (入院患者) | 83.9% | 88.7% |
3 | I/Aレポートの医師による提出割合 | 【分子】 分母のうち医師が提出したインシデント・アクシデント報告総件数 【分母】 入院患者におけるインシデント・アクシデント報告総件数 | - 身体への侵襲を伴う医療行為は常にインシデント・アクシデントが発生 する危険があります。その発生をできる限り防ぐことは医療安全の基本です。
- 仮にインシデント・アクシデントが発生した場合、原因を調査し、再発防止策をとることが求められますが、そのためにはインシデント・アクシデントをきちんと報告することが必要です。
- 一般に医師からの報告が少ないことは知られており、この値が高いことは医師の医療安全意識が高い組織である可能性があります。
| 2.9% | 2.8% |
4 | 救急車・ホットライン 応需率 | 【分子】 受け入れ件数(救急車で来院した患者数) 【分母】 救急搬送依頼件数 (ホットラインでの受入要請患者数) | - 救急車・ホットラインの応需率向上は救急部門だけでの努力で改善できる指標ではなく、入院を受け入れる病棟看護師、各診療科スタッフの協力など様々な要素が関係するため、病院全体で改善に向けた取組が必要な指標です。
| 51.6% | 60.6% |
5 | 血液培養検査における同日2セット以上の実施割合 | 【分子】 血液培養のオーダーが1日に2件以上ある日数(人日) 【分母】 血液培養のオーダー日数(人日) | - 血液培養は1セットのみの場合の偽陽性による過剰治療を防ぐため、2セット以上行うことが推奨されています。
| 77.5% | 80.1% |