セカンドオピニオンとは、診断や治療方針などについてよりよく理解するために、患者さんからのご希望に応じて現在の主治医以外の医師からの意見を聞くことを言います。
セカンドオピニオンを受けるためには、主治医の先生からの診療情報が必要であり、セカンドオピニオンを受けた私たちは、その情報をもとに病歴の再聴取を行い、患者さんのお知りになりたいことにお答えします。
従って、セカンドオピニオンとは、医師を代えたり(転院)、新たな処方や検査を行ったりするものではありません。
また、当院におかかりの患者さんが他院の外来受診を希望された場合にも、同様に必要な資料を当院からご提供します。
当院でセカンドオピニオン外来を受診希望の方へ
神経病院の外来は、隣接する多摩総合医療センター及び小児総合医療センターにて行っていますので、そちらで受診手続きをすることになります。現在のところ、セカンドオピニオンは新患外来または再診外来にて行っています。受診をご希望の方は、多摩総合医療センター又は小児総合医療センターの予約センターでご予約ください。
1.セカンドオピニオン外来の対象となる患者さん
原則として、対象者は相談を希望される患者さんご自身です。ただし、やむを得ない理由でご来院できない場合には、ご家族だけでもけっこうですが、その場合には患者さんご本人の同意書が必要です。
2.セカンドオピニオンをお受けできない場合
- 現在受診中の主治医からの診療情報提供書の提供がない場合
- 医療過誤や医療訴訟に関する相談
- 医療費の内容や医療給付に関する相談
- 死亡した患者さんを対象とする場合
- 最初から転医、転院を希望する場合
3.当院で対応可能な診療科・診療内容
- 脳神経内科
- 脳神経内科全般、特に筋萎縮性側索硬化症・パーキンソン病及び類縁疾患(定位脳手術の対象疾患も含む)・脊髄小脳変性症・自己免疫性疾患・筋疾患など。
- 脳神経外科
- 脳神経外科領域の中でも、とくに脊椎・脊髄外科、てんかん外科、定位脳手術
- 神経小児科
- 神経小児科領域の中でも、とくに変性疾患、てんかん、定位脳手術(ジストニアなど)
- 神経耳科
- 神経耳科領域の中でも、とくに平衡機能障害、嚥下機能障害に対する喉頭気管分離術など。
4.セカンドオピニオン外来担当医
各科における専門医を取得している医師
他院に意見を求めたい方へ
神経病院に入院中の患者さん、または多摩総合医療センター及び小児総合医療センターの外来受診中の患者さんで、他院に意見を求めたいときには、入院または外来担当医にお申し出下さい。他院に意見を求めたい場合、他院からのセカンドオピニオンを受ける場合と同様、担当医による詳細な診療情報提供書(病歴や所見についての記載のほか、必要に応じて画像フィルムのCD-R、病理標本などを添付)を準備しますので、若干の時間を要することをご理解ください。