患者さんとご家族の方々が、自分たちの住み慣れた地域で安心して療養生活が送れるようにしていくために、神経筋疾患の専門病院として、東京都地域医師会、保健所、訪問看護ステーション、市町村などのスタッフの方々と連携して、患者・家族を囲む地域医療ネットワークを一緒に構築・維持していけるように取り組んでいます。これまでは、病気によって在宅療養に移行した患者さんの在宅訪問診療において、密な医療連携を行って来ました。今後は外来通院中の患者さんに対しても、早期から地域のかかりつけ医の先生方と連携し、2人主治医体制で、患者さんをフォローアップしていく体制を構築していきたいと考えています。
かかりつけ医の先生を対象とした「医療連携臨床懇話会」では、各種神経筋疾患の診療上の問題点に関する講演会を開催しています。また、訪問看護師を対象として、知識・技術の伝達と事例検討を行う「訪問看護ステーション連絡会」、地域のリハビリテーション訓練士と協働して継続的なリハビリを提供するために、「神経難病地域リハビリテーション研修会」を院内で、定期的に開催しています。