診療放射線科(コメディカル)

集合写真

概要

 常勤医師2名、非常勤医師11名、診療放射線技師常勤18名(再任用1名含む)、非常勤技師8名のスタッフ(令和6年1月時点)です。診療体制は、画像診断部門と核医学診断部門から成ります。放射線治療部門は有しておらず、放射線治療が必要となる患児に関しましては、隣接する多摩総合医療センターと医療連携体制にて対応しております。 当科の運営理念は、“医療安全強化と個々による主体的行動の醸成”を掲げております。静止を保てない患児については、可能な限り複数の技師にて対応しております。また、患児やご家族との良好なコミュニケーションを図り、職員一丸となって各診療科からの信頼に応えられるよう努力を続けております。

特徴

 お子様が、リラックスして検査を受けて頂けるように各検査室は明るい雰囲気で統一されています。基本的には複数の技師にて対応し、小児専用の固定具等を用いることで安全かつ正確な撮像を心掛けています。また、X線量を小児に合わせ適正化し防護に努め、できる限り被ばくの低減に努めています。

小児固定台
小児更衣ベッド

入眠が必要な検査を受診する場合にご利用頂ける入眠室を4室ご用意しています。各部屋には、急変にも対応できるよう呼吸状態を管理するモニタ、ナースコールを常備し、安心して検査を受けて頂ける環境を整備しています。

待合スペース
入眠室

業務内容

当科では、以下のような最新の画像診断装置を駆使し、小児疾患の画像診断検査全般を行っています。RIS(放射線情報システム)、PACS(画像保管システム)を有し、フィルムレス化により迅速に検査を行い、放射線専門医による読影・画像診断報告書を各診療科へ提供しています。

単純X線撮影装置

単純X線撮影装置(4台)
 直接変換方式フラットパネル、CRを使用し胸腹部や骨のX線写真を撮影します。

X線TV装置

X線TV装置(2台)
上部、下部消化管、尿路系造影検査等を行います。3番撮影室には乳幼児専用に自動回転式固定台を設置しています。

CT装置

CT装置(2台)
 1回転(0.35秒)で160mmの範囲が撮影可能な最新式の320列CT撮ており、短時間で広範囲の撮像ができます。ヨード系造影剤による造影CT検査やMPR、3D画像の作成も行っています。

MRI装置

MRI装置
1.5テスラのMRI装置にて、全身の画像を得ることができます。任意断面の質的診断も可能です。磁場と電波にて撮像するため放射線被ばくはありませんが、検査時間が長く、検査中は大きな音がするため入眠が必要な場合があります。

歯科撮影装置

歯科撮影装置
(パントモ・セファロ、コンビームCT)
コンビームCTは、歯科に特化したCT装置で埋没歯や親知らずの状態を3次元で得ることができます。近年、歯列矯正やインプラントには必須の検査になっています。

心臓カテーテル、血管造影装置

心臓カテーテル、血管造影装置
ヨード系造影剤を用いた全身の血管検査、心臓のカテーテル検査を行います。血流画像や心臓内部の圧力を測定するだけでなく、先天性心疾患の治療(IVR)も行われます。

核医学検査装置

核医学検査装置
体内に投与した放射性同位元素からのガンマ線を収集し、特定の臓器や全身の病態を画像化したり、機能を調べたりします。

骨塩定量装置

骨塩定量装置
全身の骨密度をX線の使用にて測定します。

X線ポータブル装置

X線ポータブル装置(5台)
安静が必要で撮影室にお越し頂けない場合は、病室にてX線撮影を行います。患児、お付添いのご家族に安心して頂けるように、各装置にはラッピングを施しています。