お願い

病院からのお願い

当院は、高度急性期病院として、他の医療機関からの紹介患者さんや、特に重症な救急患者さんを受け入れる役割を担っております。少しでも多くの患者さんに、公平に必要な医療を提供するためには、入院病床の確保が必要です。このため、当院での治療が一段落した際には、早期の退院や転院をお願いすることがあります。ご理解とご協力をお願いいたします。

急変時の処置について                                 

  • 予期せぬ急変の際には、原則として救命処置を行います。処置に関しての患者さんや代理者の意思が明確な場合は、その意思を尊重しますので、意思表示をお願いいたします。

お名前確認について                                

  • 患者さん間違い防止のため、入院中はリストバンドを装着していただきます。
  • 注射や内服、検査などの際には、その都度お名前をフル ネームで名乗っていただいた上、リストバンドで確認いたします。
  • リストバンドがきつい時や肌にトラブルが起きたときは、病棟スタッフまでお知らせください。

感染予防のために                                 

  • 病院内には種々の病原体が多く、また患者さんは抵抗力が弱っています。
  • 他人の触れた物に触った場合や、入退室時には、病室入口に設置されている消毒剤での手指消毒や洗面台での流水による手洗いをお願いします。
  • 入院中は可能な限りマスクをご着用ください。

転倒防止のために                                 

体調や環境の変化のため、入院中には転倒が起こりやすく、思わぬ骨折や脳出血を起こしてしまう場合があります。

  • 室内用シューズは、スリッパなどではなく、かかとが入る滑りにくいはき物をご用意ください。
  • ベッド周りにはなるべく物を置かず、整理整頓しましょう。
  • オーバーテーブルや床頭台は動きます。寄りかからないようにしましょう。
  • 靴を履くときや着替えるときは、腰掛けて行いましょう。
  • 熱があるときや睡眠薬を飲んだときは、転倒しやすくなります。立ち上がる前に看護師を呼んでください。

肺塞栓予防のために                               

手術中や手術後または入院中には、血管内で血液が固まる「血栓」が起こりやすくなります。静脈に出来た血栓が肺に送られて、肺で詰まってしまう病気を肺塞栓と言います。肺塞栓症は発症すると死亡率の高い病気ですので、予防が大切です。

  • 許可があれば、なるべく早くベッドから起きて歩きましょう。ただし、術後初めて歩くときは看護師と一緒にお願いします。
  • ベッド上でも足のつま先を屈伸させたり、足を動かすことが大切です。
  • その他、患者さんの状態や受ける手術に合った予防法を、医師や看護師がご説明します。

災害時のお願い                                 

当院は、防火性能が高く、また免震構造の建物となっております。

  • 万一の火災や震災の際には落ち着いて職員の指示に従ってください。

同意のお願い

当院入院中は、以下の事項について同意をお願いしております。同意いただけない場合には、スタッフにお申し出ください。                             

  • 診療行為は多少なりともリスクを伴うものです。病状や治療方針については、納得するまで質問いただきその上で判断をお願いいたします。
  • 説明を受ける際は、聞き間違いや誤解を防ぐため、できれば患者さんご本人だけでなくご家族と一緒にお聞きください。
  • なお、働き方改革のため、医師との面談は17:00までを原則としております。ご理解をお願いいたします。

一般検査や投薬について                             

患者さんの心身への負担が少ない次のような項目については,一般診療の一環として実施させていただきます。

  • 血液、尿、痰などの検査
  • レントゲン、心電図、超音波などの検査
  • 通常の投薬、注射、点滴、酸素投与など

監視カメラについて                               

  • 防犯および患者さんの安全確保 (転倒・転落など)のため、建物内・手術室・ 病棟などにカメラを設置し、防犯または治療上必要な場合にモニターさせていただくことがあります。

身体拘束について                                

  • 病院での身体拘束とは、専用の用具を用いて、患者さんの手足や体の動きを制限する処置のことです。
  • 当院では原則として身体拘束を行わない方針です。患者さんの安全については出来る限りの注意を行いますが、ベッドからの転落や転倒、あるいは点滴類の抜去などについて、リスクをゼロにはできません。ただし身体拘束以外に患者さんの安全を守る方法がないと判断した場合には、必要最小限の範囲や期間において、身体拘束を行うことがあります。
  • 身体拘束を行う際には事前に同意をいただくことを原則としますが、状況によっては事後になることもあり得ます。
  • 患者さんの尊厳や心理的ご負担には最大限の配慮をいたしますので、ご理解をお願いいたします。

 初期臨床研修について                              

  • 当院は基幹型臨床研修施設です。上級医の指導のもとで初期臨床研修医が診療行為に携わります。

 医学生・看護学生・医療系学生の実習や見学について                 

  • 当院は、医学生、看護学生等や見学者を受け入れて、実習指導者のもと教育しています。処置や検査など主体的に患者さんに関わる行為が生じる場合には、個別に説明し同意をいただくこととしております。

 看護師の特定行為について                            

  • 特定行為とは、医師の指示に基づいて作成した手順書に準じて、看護師が行う「診療の補助」行為であり、厚生労働省が定める38行為となっています。
  • この行為は特定行為研修を修了し、専門的な知識・技術を身につけた看護師(特定看護師)だけが、実践可能な診療の補助行為です。特定看護師が特定行為を実施するメリットは、看護師が医療チームの一員として、患者さんの状態に応じ、適切な医療を迅速かつタイムリーに提供することにあります。
  • 当院では、所定の研修を修了した特定看護師が、15種類の特定行為を実施しています。また特定行為研修の実習生も受け入れています。

 個人情報の取扱について                              

  • 都立病院では、「個人情報の保護に関する法律」、「個人情報の保護に関する法律施行条例」、「医療・介護関係事業者における個人情報の適切な取扱いのためのガイドライン(厚生労働省)」等の関連法規を遵守し、患者さんの個人情報の保護を行っています。
  • 他の医療機関、薬局、社会福祉施設などとの連携のために患者情報を提供することがあります。
  • 保険事務の委託及び審査支払機関へのレセプト提出または審査支払機関、保険者からの照会があった場合は回答いたします。