特徴
当院では基本領域専門研修10分野について基幹施設として専攻医を受け入れています。
各専門領域からの充実したフィードバックを受けることが可能で、全国から集まった元気な初期研修医の指導を通じて教育スキルも磨くことができます。医師キャリアの中でも重要な時期を、多摩総合医療センターで良い仲間と過ごしてください。
ご挨拶
今村副院長
多摩地域は、東京都総人口の約1/3の400万人以上が居住しています。当地域の人口を上回る道府県は神奈川県・大阪府・愛知県・埼玉県・千葉県・兵庫県・北海道・福岡県の8つのみです(2022年国勢調査)。当院は、この1県にも匹敵する人口を有する多摩地域の中央やや東南に位置する地域中核病院です。病床数は756床(現在はCOVID-19対応で縮小して運用中)で多摩地域には数少ない大規模高度急性期病院です。地域がん診療拠点病院でありながら、東京ER、総合周産期母子医療センター、救命救急センター等を有しており、がんの専門医療、脳神経疾患や循環器疾患に対する専門医療、産科救急医療、高度救命救急医療等の幅広い高度医療を提供しています。これらの医療を初期研修医、専攻医を含む約200名超の医師が中心となって支えています。2022年7月に当院は東京都立から地方行政独立法人東京都立病院機構による運営となりましたが、診療内容や経営方針に大きな変更はありません。
当センターでは、すべての診療科で多様な経歴の医師がのびのびと活躍しています。当院で初期研修医、専攻医を経験した後に常勤となった医師が幅広い診療科に在籍しているため、診療科間の垣根が低く、皆で協力して診療に当たる病院文化が根付いています。加えてすべての診療科の患者数が多いため、短期間に多数の臨床経験を積むことができること、経験豊富で診療と指導に長けた指導医が各科に在籍していることも当院の特徴です。行政医療としてCOVID-19診療も積極的に行っており、受け入れ患者数は全国屈指となっています。そのため他の急性期病院と比べ、一般診療に対する影響をやや受けやすい傾向はありますが、各自の専門分野を専攻しながら新興感染症のパンデミックに対峙する最先端の医療を経験・学習できるということも、当院の強みの一つと考えています。
本コースの卒業生は、当院の常勤医をはじめとして多岐にわたるフィールドで活躍されています。東京でありながら「県」の様な多摩地域の中核病院で、是非一緒に楽しく働きませんか?
村田専門研修管理委員会委員長
【優れた研修環境!】
どこで研修するかは将来に直結する可能性があり,大きな期待と小さな不安があることと思います.当院は初期研修医31名,シニアレジデント104名,専攻医37名を含む397名の医師が在籍する教育病院です.優れた研修環境はNPO法人卒後臨床研修評価機構に以前から認定されており,2017年には最高賞を授与されております.
【専門は深く,基盤は広く!】
当院はがんや難病に対する高度な専門医療と1~3次の救急医療の両方を提供する広域基幹病院であり,シニアの先生方は地域医療を実践しながら,専門性のある質の良い指導医から教育を受けることができます.新宿から30分ほどの住宅地に位置しているため,Common diseaseからRare diseaseまで様々な症例が集積し,基本領域からサブスペシャリティ専門領域まで幅広く臨床能力を磨くことができるでしょう.また,東京医師アカデミーカリキュラムとして,専門施設を含む都立病院および全国各地の連携施設で一定期間研修することができるため,1つの病院に固執せずに知識や技術を身に着けられ視野も広がることでしょう.
しかしながら当院の最大の魅力は医師の質と,コメディカル,秘書も含めた対人対応の丁寧さではないでしょうか.患者さんを他科と協力しながら診る姿勢は当院の伝統だと思います.
【研究・学習支援も!】
専門医取得のための研究指導は各科だけではなく臨床研究部からも受けることができ,生物統計専門家から研究デザインや統計解析の指導や医学英語を専門とするNative speakerから英文校正を受けることができます.当院からの研究発表は英文論文だけでも年間100本を越え,シニアからも毎年複数の英文論文が出ています.UpToDate®などの教科書が各自のスマホにインストールされるだけではなく,院内PCから和文誌1,500以上,英文誌2,500以上の電子ジャーナルを無料で読むことができる学習環境も魅力の1つです.
【協働して学びたい先生募集!】
当院の臨床スケールの大きさを感じさせる大きな天井と病棟の窓から見える武蔵野台地を感じつつ,他科・他職種と協働して地域医療と専門医療を習得・実践し,学会発表や論文執筆も行いたい先生方はぜひ一度見学にお越し下さい.
*数字などは2023年4月1日現在の物です.