院内がん登録

院内がん登録とは

院内がん登録は、国が指定するがん診療連携拠点病院等を中心に、各施設でがんの診療を行ったすべての患者さんのデータを全国共通のルールに従って登録するものです。
「がん登録等の推進に関する法律(平成25年法律第111号)」及び「院内がん登録の実施に係る指針(厚生労働省告示第470号)」に基づき実施されており、院内がん登録データベースに記録及び保存し、国立がん研究センターに提出しています。

登録するデータは、がんの部位や進行の程度、診断の方法、治療の方法とその結果などの99項目です。
国立がん研究センターに院内がん登録データを提出する際は、個人が特定できる情報(氏名、詳細な住所等)を除いた匿名化されたデータに加工されています。

国立がん研究センターでは、各施設から提出されたデータを用いて、全国で行われたがん診療の状況を集計、分析し、その結果を「院内がん登録全国集計」「院内がん登録生存率集計」として公表しています。

院内がん登録実績

専門的ながん医療を提供している病院を「東京都がん診療連携協力病院」として、東京都が独自に指定しています。当院は「大腸」の東京都がん診療連携協力病院に指定されています。

院内がん登録症例数の推移

院内がん登録症例数の推移

2020年よりCOVID-19の影響で登録件数が少なくなっています。

部位別 院内がん登録症例

部位別 院内がん登録症例

※ 1件以上10件未満の場合は、1-3件、4-6件、7-9件として、10件以上は実数で公表しています。
※ 子宮頸部の集計には、CINⅢの上皮内腫瘍を含んでいます。
※ 卵巣には、一部の境界悪性腫瘍(全国がん登録提出マニュアル付録4に該当するもの)を含んでいます。

治療前ステージ別 割合(2023年・初回治療症例)

治療前ステージ別 割合(2022年・初回治療症例)

治療前ステージ別 治療方法(2023年・初回治療症例)

治療前ステージ別 治療方法(2022年・初回治療症例)

発見経緯別 治療前ステージ(2023年)

発見経緯別 治療前ステージ(2022年)

がん検診・健康診断・人間ドックでは、早期がん(0期・Ⅰ期)が多く見つかりました。
自覚症状ありで受診される場合、進行したステージでみつかることが多くなるため、皆さまにはがん検診・健康診断・人間ドック等の定期的な受診をおすすめいたします。
異常を指摘された場合は、速やかに医療機関を受診してください。
豊島病院 外来のご案内ページ

院内がん登録全国収集データの二次利用について

院内がん登録データは、全国の施設におけるがん医療の実態把握のために、提出元が保持する対応表が無い限り個人が識別できない状態のデータとして国立がん研究センターに提出されていますが、その二次的な利用については拒否(オプトアウト)の機会が提供されています。

院内がん登録全国収集データの二次利用について

以下の内容をお読みいただき、その上で拒否の申請を希望される場合は、医事課医療情報グループまでお申し出ください。
院内がん登録二次利用についてのオプトアウト患者説明書(PDF 428.3KB)

また、がん対策・医療の充実のための診療関連データベースの構築と活用に関する研究にも協力しております。こちらの研究へのデータについても個人が識別できない状態で提出されますが、利用を拒否される場合は医療情報グループまでご連絡ください。
がん対策・医療の充実のための診療関連データベースの構築と活用に関する研究について(PDF 567.4KB)