感染管理認定看護師の活躍
訪問研修・相談
感染管理認定看護師の地域における役割は、感染状況と対象のニーズを的確にとらえ、迅速かつ柔軟に対応することです。一般病院や特別養護老人ホーム、老人保健施設などへ赴き、感染予防の基本などの講義と予防策の訓練を実施しました。感染症に対する不安や疑問を対面で受け止め、施設ごとにゾーニングなどより良い方策を検討することで、施設職員の不安軽減につながったとの声が聞かれました。
トリアージ外来
感染者の動線分離や有症状者の早期診断、原疾患の診療継続を目的に2020年にトリアージ外来を設置し、感染コーディネーターとして認定看護師である看護師長を配置しました。受診が決定した時点で、診察の流れとその日のゴール(目的の検査・治療、入院等)を確認し、限られたスタッフと診察室でもゴールが達成できるよう、検査等の調整など医師と連携して対応しています。
IMATによる病院全体のコーディネート
独自の感染症対応チームであるIMAT(Infection Medical Assistance Team)で感染症に対応できる看護師を育成してきました。院内のリーダー的存在として、患者対応を行いながら、全身防護具の着脱など1類感染症対応の定期的なシミュレーション訓練をはじめとして現場での教育を担っています。また、感染管理に関わる方針の円滑な伝達や、現場の困難事例の共有による対応策の改善にも貢献しています。
出張勉強会
認定看護師が訪問看護ステーションや医療施設等に勤務している方々を対象に、新型コロナウイルス感染症の対応・相談、正しい手洗いの方法とエプロン・手袋などのつけ方、外し方など出張勉強会を実施しました。
認定看護師が地域の施設や希望されている場所に出向き、施設でのCOVID-19感染対策、職員への手指衛生や個人防護具の着脱指導について、勉強会を開催しました。