高齢者対応

高齢者対応

高齢者施設等でのCOVID-19 クラスター感染対応

クラスター感染が発生している高齢者施設内での治療、療養管理、感染拡大防止を目的に、医師、感染管理専従看護師、看護師、事務職員で編成した医療チームを派遣しました。早期に医療チームを派遣し、医療的支援、感染管理指導などを行うことで、治療が必要な高齢者の重症化を予防し、施設内で軽症のCOVID-19陽性入所者を管理することを可能としました。その結果、入院が必要となる患者数を抑制することができました。

認知症病棟での個人写真を活用した取組

認知症のある患者は、環境の変化や身体症状の悪化などにより、攻撃的行動や徘徊・妄想などの認知症の様々な周辺症状(BPSD)により、自宅や施設等での生活が困難となるケースが多く見られます。面会制限を実施する中でも、主介護者の協力を得て、写真(家族写真や患者の趣味の写真等)を活用した心理・社会的介入により、認知症のある患者のBPSD症状改善やコミュニケーションの活性化を図ることができました。

認知症および高齢者の退院支援に係る現状調査

COVID-19病棟で看護師が行っている認知症及び高齢者の退院支援・調整に係る課題を明らかにし、今後の対応に生かすための調査を実施しました。今回の課題として、患者の意思決定の支援や、患者・家族とのコミュニケーション、多職種の連携の不足が明らかになりました。これらを踏まえ、事例検討等を通じた意思決定支援の知識・実践値の向上、組織的なルール作りによる患者・家族と話す時間の確保、自立支援に向けた多職種カンファレンスなどの対策が提言されました。