契約事務における最低制限価格の誤りについて(2018年08月06日)

2018年08月06日

平成30年7月20日に都立神経病院で入札を行った「都立神経病院(30)蒸気発生器コイル取替工事」について、開札後に、最低制限価格の算定に誤りがあることが判明しましたので、ご報告いたします。
関係者の皆様には、多大なご迷惑をおかけしたことを深くお詫び申し上げますとともに、再発防止を徹底してまいります。

1 概要

電子調達システムへの金額入力ミスがあったため、最低制限価格が本来より過大となったものです。

(1)工事件名

都立神経病院(30)蒸気発生器コイル取替工事

(2)予定価格

27,214,920円(税込)

(3)最低制限価格

(3)最低制限価格
(正)24,468,566円(税込)
(誤)24,596,088円(税込)
(差)127,522円(税込)

(4)落札結果への影響

正しい最低制限価格であれば異なる事業者が落札する結果になっていた。

2 原因

都では、競争入札による工事契約案件については、最低制限価格を設定して落札者を決定します。
最低制限価格は予定価格の内訳(①直接工事費②共通仮設費③現場管理費④一般管理費等)から最低制限価格算定基礎金額を算出し、これを基に算定します。
電子調達システムへは、各々の最低制限価格算定基礎金額を入力することにより、最低制限価格が算定されます。
本案件は、計算シートにより最低制限価格算定基礎金額を算出しましたが、電子調達システムに入力する際、誤って予定価格の内訳を転記入力したため、本来の最低制限価格よりも過大に積算され、誤りが生じたものです。

3 判明の経緯

入札後に、担当者が契約締結の準備を進めていた際、再確認したところ誤りがあることが判明しました。

4 対応

  1. 本件契約については、契約手続きを中止しました。
  2. 契約を予定していた落札者、受注する可能性があった入札者のほか、全ての入札者に経緯の説明と謝罪を行いました。
  3. 本件工事の今後の入札手続きの実施については現在検討中です。

5 再発防止

計算シートから電子調達システムへ金額を転記入力する際、複数人で確認をし、さらに計算シート上に算出される最低制限価格と電子調達システムから自動作成される最低制限価格調書との突合を複数人で確認することを徹底します。
また、最低制限価格の算定の事務手続きについても改めて病院経営本部から全都立病院に周知します。この際、計算シートと最低制限価格調書との確認がより確実に行えるよう計算シートへの追記や業務フローの見直しを行います。
なお、本日緊急の事務局長会を開催し、全都立病院に注意喚起を行いました。

2018年度