医療関連感染は、人、物(医療機器など)、環境を介して起こります。特に免疫が低下した患者さんや高齢者は注意が必要であり、薬剤耐性菌を含む様々な微生物によって感染症を引き起こすことがあります。そのため、医療関連感染対策は病院で働く全ての人が一丸となり、病院全体で取り組むことが大切だと考えています。
感染対策委員会
当院の感染対策の歴史は、MRSA予防を目的として1982年に設置されたMRSA感染予防委員会が始まりです。その後、病院内で起こる全ての医療関連感染の防止と対策に対応するため、感染対策委員会へと名称が変わりました。委員は各部門の代表で構成され、委員会は月1回定例で開催しています。
1. 感染管理の組織
2. メンバー
役職 | 職名 |
---|---|
委員長 | 感染症科部長 |
副委員長 | 感染制御科医長 |
委員 | 病院長 内科系副院長 外科系副院長 看護部長 内科系部長 外科系部長 麻酔科部長 事務局長 医学会議幹事長 放射線科技師長 臨床検査科技師長 薬剤科長 栄養科長 庶務課長 医事課長 感染管理担当看護師 |
院内感染対策チーム(ICT)
院内感染対策チーム(ICT)は、病院長直轄で組織横断的に活動する感染管理の実働部隊として2002年に設立されました。多職種で構成されたメンバーが協力しあい、情報共有を密に行いながら活動しています。
1. メンバー
- 医師9名(ICD5名)
- 看護師5名(CNIC3名)
- 臨床検査技師1名(感染制御認定臨床微生物検査技師1名)
- 薬剤師1名
- 診療放射線技師1名
- 管理栄養士1名
- 臨床工学技士1名
- 事務系職員(医事課・庶務課・委託企業)
2. 主な活動
- 院内感染サーベイランス
- ICTラウンド
- 医療関連感染発生時の対応
- 抗菌薬モニタリング
- 感染管理教育
- 院内感染予防マニュアル作成と整備
- 職業感染対策