1.臨床指標(患者さん向け)
【令和2年4月1日~令和3年3月31日実績】
指標 (クリニカル インディケーター) | 実績 | 算定方法の説明他 | |
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I. 基本項目 | |||
1 | 褥瘡発生率 | 0.82% | 褥瘡(床ずれ)とは、同じ姿勢でいた場合、圧迫された皮膚が循環障害を起こし傷となったものです。原因は、栄養状態の低下や自分で動くことができないこと、同じ姿勢でいる時間が長い等様々です。 当院では、褥瘡対策チームの活動や、看護師を中心に褥瘡対策を続け、体圧分散やスキンケアなどの浸透に努めています。 [計算式] 褥瘡発生率=院内褥瘡発生数/ (調査月の新入院患者数+前月最終日在院患者数) |
2 | 院内実施検査項目に対する 緊急対応可能項目数 (検体・生理検査) | 75項目、44.6% (75項目/168項目) | 救急患者さんや入院中の患者さんの急変などに対応し、院内で緊急に行える検査がどのくらいあるのかを表しています。 【備考】 検査結果報告時間(TAT)が検体検査で60分以内、生理検査で当日報告可能な検査項目 |
3 | CT、MRI、血管造影の 取扱患者数 | 《CT》 28,319人 《MRI》 10,380人 《血管造影》 179人 | 令和2年度1年間に実施したCT・MRI・血管造影検査での取扱患者数です。 CTはマルチディテクタで心臓の検査にも対応しています。 MRIは3機種3台(1台は3テスラ)で撮像し、各機種の特徴を活かして検査を行っています。 |
4 | 服薬指導件数 (入院・外来) | 48,521件 | 病院で使用される医薬品は作用が強く服用法・使用法の複雑なものが多くなっています。 このため、患者さんがご自分の薬をよく理解して、適正に服用・使用していただくことがとても大切で、それを支援するのが薬剤師の服薬指導です。 |
5 | 栄養指導件数 (入院・外来の集団、 個別含む) | 4,477件 | 糖尿病、糖尿病性腎症、腎臓病、脂質異常症等の疾病の治療及び回復には、食事療法の実践や食生活の改善が重要です。これらを必要とする患者さんやご家族を対象に、医師の指示により、管理栄養士が栄養食事指導を行っています。 具体的で分かりやすくをモットーにしています。 複数の患者さんと一緒に食事療法の説明を聞いていただく教室形式と、患者さん個々のライフスタイルに合わせた説明や相談を行う個別形式のそれぞれについて行っています。 |
6 | NST活動件数 | 《回診》 231件 | NSTとは栄養サポートチームのことで、「Nutrition Support Team」の略です。 医師・看護師・管理栄養士・薬剤師・臨床検査技師等の医療従事者がチームで患者さんの栄養管理を行う取組です。 当院では、低栄養状態等の栄養管理上の問題がある患者さんの栄養状態の改善や合併症の予防に向けて必要な助言等を、NST活動として行っています。 |
7 | 転倒・転落件数 | 582件 | 入院している患者さんの中には、年齢やお持ちの病気・ケガなどを原因として、転んでしまったり、ベッドから落ちてしまうといった危険が高くなる方がいます。 病棟や廊下などの療養環境整備、職員の医療安全研修、患者さんご本人やご家族への予防知識の提供などを通じ、転倒・転落を防いでまいります。 |
II. 政策医療 | |||
8 | 紹介・返送・逆紹介患者数 (比率) | 紹介率 88.6% 返送・逆紹介率 39.7% | 紹介率:初診患者さんのうち、診療所や病院などからの紹介で受診する方の割合です。 数値が高いほど専門的な病院であるということを表します。 返送・逆紹介率:初診患者さんのうち、症状も落ち着き、 [1]紹介元の医療機関にその後の治療をお任せする方、 [2]引き続き受診が必要で他の医療機関に紹介した方の割合です。 【計算式】 紹介率 {(紹介状持参患者数+救急車等搬入 患者数)×100}/(自費を除く初診患者数 -時間外等受診6歳未満初診患者数) 返送・逆紹介率 (診療情報提供料を算定した件数× 100)/(自費を除く初診患者数 -時間外等受診6歳未満初診患者数) |
III. 診療科目の項目、がん医療に関する項目 | |||
9 | 疾患構造:大分類 疾患別平均在院日数、 年齢階級別、 男女別、診療科別、 悪性新生物部位別 ・患者割合・平均年齢 | 駒込病院HP 「疾病統計」 右記URL参照 | 「疾病統計」ページへ |
IV. 施設自体に関連する項目 | |||
10 | 患者満足度(入院患者) | [1]95.2% [2]90.6% | 都立病院では、より良いサービスの向上のために、入院患者さんの退院に際して入院生活へのアンケートを実施しています。 そのうち、総合評価である[1]「あなたは全体としてこの病院に満足していますか」という問いに対して「満足」「ほぼ満足」と回答した割合、[2]「お知り合い、ご家族の方にこの病院をすすめますか」という問いに対し、「すすめる」と回答した割合を掲載しています。 【備考】 退院時アンケート調査、患者満足度アンケート調査、四半期報告 [1]「あなたは全体としてこの病院に満足していますか。」に対し「満足」「ほぼ満足」と回答した割合 [2]「あなたは、ご家族、お知り合いの方にこの病院をすすめますか。」に対し「すすめる」と回答した割合 |
2.臨床指標(医療者向け)【令和2年4月1日~令和3年3月31日実績】
指標 (クリニカル インディケーター) | 実績 | 算定方法の説明他 | |
I. 基本項目 | |||
1 | クリニカルパス実施状況 (パス数、実施数、実施率) | パス数:292種類 適用数:9,875件 適用率:71.2% | 適用率= 適用数/入院患者数 |
2 | 褥瘡発生率 | 褥瘡発生率 0.82% | 褥瘡発生率;院内褥瘡発生数/ (調査月の新入院患者数+前月最終日在院患者数) ×100(%) |
3 | 薬剤師による抗がん剤、 IVH等のミキシング数 | 30,275件 | 薬剤師がミキシング室の安全キャビネットを使用して、抗がん剤、IVH等のミキシングを行った処方箋枚数 |
4 | 臨床検査に係る 精度管理調査評価評点 | 参加項目修正点:96.5点 | 令和2年度日本医師会臨床検査 精度管理調査 |
5 | CPC、医療安全研修、 情報セキュリティー研修 開催回数 | CPC:6回 医療安全研修:年7回 個人情報セキュリティ 点検実施率:100% | |
II. 政策医療 | |||
III. 診療科目の項目、がん医療に関する項目 | |||
IV. 施設自体に関連する項目 | |||
6 | 病床数、施設基準 | 駒込病院HP「病院概要」 右記URL参照 | 「病院概要」ページへ |
7 | 職員数 | 1,106名 (令和2年度末現員数) | |
8 | 延べ入院・外来 患者数 平均在院日数、病床利用率 | 駒込病院HP「患者統計」 右記URL参照 | 「患者統計」ページへ |
9 | 剖検率 | 5.0% | 年間剖検数/年間死亡数 |
10 | 研修医1人あたりの指導医数 | 3.0名 | 指導医講習会を受講済み指導医数 /研修医数 |
11 | 卒後臨床研修マッチング希望者倍率 | 4.6倍 | 希望者数/定員数 |
12 | 資格認定医師、専門医師数 | 下記表3 「常勤医師の各種学会等認定資格取得状況」参照 | |
13 | 認定看護師数、専門看護師数 | 下記表4 「看護師、コメディカルの認定者等一覧」参照 | |
14 | コメディカル部門の認定者・専門者数 (放射線、検査、薬剤、栄養) | 下記表4 「看護師、コメディカルの認定者等一覧」参照 | |
15 | 看護師の定着率 | 94.0% | (看護師の現員数-看護師退職者数) /看護師現員数×100 |
3.職員の資格取得状況(令和2年4月現在)
(1)常勤医師の各種学会等認定医取得状況
「がんと感染症の専門病院」である当院には、各種学会等で認定する「指導医」「専門医」「認定医」の資格をもつ医師が多数おり、非常にレベルの高い医療の提供を可能としている。
認定資格名称 | 有資格者延べ人数 |
指導医 | 116名 |
専門医 | 264名 |
認定医 | 205名 |
合計 | 585名 |
(2)看護師、コメディカルの認定者等一覧
医師だけでなく、各部門においても各種専門資格を取得する職員が増えており、当院のレベルの高い医療を支えている。このようなコメディカル職員の専門資格取得は、今後増加していくことが予想される。
部門名 | 資格 | 所得人数 |
看護部 | がん専門看護師 | 2 |
精神看護専門看護師 | 1 | |
感染管理認定看護師 | 4 | |
緩和ケア認定看護師 | 3 | |
がん性疼痛看護認定看護師 | 3 | |
がん化学療法看護認定看護師 | 2 | |
乳がん看護認定看護師 | 2 | |
皮膚・排泄ケア認定看護師 | 2 | |
手術看護認定看護師 | 1 | |
糖尿病看護認定看護師 | 1 | |
摂食・嚥下看護認定看護師 | 1 | |
がん放射線療法看護認定看護師 | 1 | |
救急看護認定看護師 | 1 | |
認知症看護認定看護師 | 1 | |
認定看護管理者 | 4 | |
日本エイズ学会認定看護師 | 2 | |
医療安全管理者 | 13 | |
栄養サポートチーム専門療法士 | 3 | |
透析技術認定士 | 5 | |
糖尿病療養指導士 | 5 | |
臨床輸血看護師 | 2 | |
リンパ浮腫療法士 | 15 | |
呼吸療法認定士 | 11 | |
消化器内視鏡技師 | 13 | |
日本DMAT | 2 | |
HIV感染症指導看護師 | 2 | |
ELNEC-J指導者 | 6 | |
放射線診療科 | 第一種放射線取扱主任者 | 5 |
第一種作業環境測定士 | 5 | |
マンモグラフィ撮影認定診療放射線技師 | 12 | |
医学物理士 | 5 | |
磁気共鳴専門技術者 | 7 | |
放射線治療認定技師 | 5 | |
放射線治療品質管理士 | 2 | |
X線CT認定技師 | 5 | |
救急撮影認定技師 | 2 | |
臨床検査科 | 超音波検査士 | 8 |
認定微生物検査技師 | 1 | |
認定心電技師 | 1 | |
聴覚検査士 | 9 | |
平衡機能測定技術士 | 4 | |
筋電図・神経伝導認定技術師 | 1 | |
感染制御認定臨床微生物検査技師 | 1 | |
脳波分野認定技師 | 1 | |
栄養サポートチーム専門療法士 | 1 | |
2級臨床病理技術士 | 5 | |
病理科 | 細胞検査士 | 10 |
電子顕微鏡一級技師 | 1 | |
認定病理検査技師 | 2 | |
国際細胞検査士 | 4 | |
二級臨床検査技師 | 6 | |
有機溶剤作業主任者 | 3 | |
特定化学物質及び四アルキル鉛等作業主任者 | 5 | |
輸血科 | 認定輸血検査技師 | 5 |
認定医療情報技師 | 2 | |
認定HLA検査技術者 | 2 | |
細胞治療認定管理師 | 2 | |
薬剤科 | がん薬物療法認定薬剤師 | 2 |
がん専門薬剤師 | 6 | |
日本糖尿病療養指導士 | 1 | |
栄養サポートチーム専門療法士 | 6 | |
認定実務実習指導薬剤師 | 5 | |
HIV感染症専門薬剤師 | 1 | |
HIV感染症薬物療法認定薬剤師 | 1 | |
日病薬認定指導薬剤師 | 1 | |
感染制御認定薬剤師 | 1 | |
抗菌化学療法認定薬剤師 | 4 | |
緩和薬物療法認定薬剤師 | 1 | |
外来がん治療認定薬剤師 | 11 | |
リウマチ財団登録薬剤師 | 1 | |
栄養科 | 日本糖尿病療養指導士 | 3 |
病態栄養認定管理栄養士 | 3 | |
栄養サポートチーム専門療法士 | 4 | |
がん病態栄養専門管理栄養士 | 3 | |
麻酔科 | 呼吸療法認定士 | 4 |
透析技術認定士 | 3 | |
第1種ME技術者 | 1 | |
第2種ME技術者 | 4 | |
合計 | 296 |