第36回日本神経免疫学会学術集会(富山)に参加し、発表を行いました。
2024年10月3日から5日まで富山国際会議場で開催された、第36回日本神経免疫学会学術集会に参加しました。1000人近い参加者があったとのことで、たいへんな賑わいでした。
当科からは横手が、「日本人多発性硬化症患者におけるslowly expanding lesion と疾患活動性・脳萎縮進行の関連性」という演題で口演を行いました。
多発性硬化症(MS)の病態は、かつて「再発」というごく一部の断面のみが取り扱われていましたが、種々の臨床的・画像的・病理学的研究により、もっと慢性的で継続的なものであることがわかってきており、「くすぶり型増悪」ともよばれています。くすぶり型増悪の主な原因のひとつが、”slowly expanding lesion (緩徐拡大性病変)“です。我々は、99名のMS患者さんの脳MRIを経時的に解析したところ、3割強の患者さんに緩徐拡大性病変が認められ、また、この病変が複数みられる場合、疾患活動性が高く、脳(大脳皮質・深部灰白質)萎縮率が高いことがわかりました。
富山はあいにくの雨模様でしたが、路面電車が新鮮で、食事がおいしかったです。次回は天気の良い日にぜひトロッコ列車にのってみたいです。