人工関節センター

当院は、新宿区における基幹病院として、地域住民の健康維持増進に貢献してきました。近年、高齢化の進展に伴い、変形性関節症をはじめとする運動器疾患によるQOLの低下が大きな社会問題となっています。
この現状を踏まえ、当院ではより高度な医療を提供し、地域住民の健康寿命延伸に寄与するため、令和7年3月に「人工関節センター」を開設します。
背景
新宿区の高齢化率は、全国平均と比較して低い水準ではありますが、年々増加傾向にあり、2025年には19.1%、2040年には22.5%に達すると予測されています。
高齢化に伴い、人工関節手術の需要は今度増加すると考えられます。特に、新宿区では一人暮らしの高齢者や介護が必要な高齢者も増加しており、高度な周産期管理が求められています。
センターの特長
専門医による高度な医療
各関節(股関節、膝関節、肩関節、肘関節、足関節など)の専門医が在籍し、豊富な経験と知識に基づいた高度な医療を提供します。修復不能な腱板断裂や上腕骨近位端骨折に対して、リバース型人工肩関節置換術を多く行っています。また、人工足関節置換術の実績もございます。
患者さん一人ひとりの症状や状態に合わせて、最適な治療計画を立案します。
最新の医療技術と設備
最小侵襲手術(MIS)やナビゲーションシステムなど、最新の医療技術を導入し、患者さんの負担を軽減し、より精度の高い手術を可能にします。清潔な手術室やリハビリテーション施設など、患者さんが安心して治療に専念できる環境を整備しています。
包括的な医療体制
手術だけでなく、術前・術後のリハビリテーションや疼痛管理など、包括的な医療を提供します。
整形外科医、リハビリテーション医、看護師、理学療法士、作業療法士など、多職種の医療スタッフが連携し、患者さんの早期回復をサポートします。
主な対象疾患
- 変形性関節症(股関節、膝関節、肩関節、足関節など)
- 関節リウマチ
- 大腿骨頭壊死
- 骨折後の関節変形
- 修復不能腱板断裂、上腕骨近位端粉砕骨折
人工関節センターを選ぶメリット
- 専門医による高度な医療を受けられる
- 最新の医療技術と設備による負担の少ない治療
- 包括的な医療体制による安心のサポート
- 患者さん中心の医療サービスによる満足度の高い治療
患者さんへ
患者さんの不安や疑問に寄り添い、丁寧な説明と心のこもったケアを心がけています。
患者さん一人ひとりの生活スタイルや希望を考慮し、個別のリハビリテーションプログラムを作成します。
なお、当院人工関節センターは原則紹介制となっております。
受診を希望される場合、まずはかかりつけの医療機関にご相談ください。
整形外科について
当院の整形外科については、こちらをご覧ください。
麻酔科について
当院の麻酔科については、こちらをご覧ください。
リハビリ科について
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