女性医療センター

女性医療センター

 女性の思春期から高齢期まで、それぞれのライフステージに応じた切れ目のない医療を提供する女性医療センターを令和5年7月1日に開設しました。
 女性医療センターでは、婦人科や乳腺外科、整形外科等が連携した診療体制を構築し、引き続き患者さんが安心して受診できる環境づくりを進めていきます。
 受診の際は、以下の診療科を指定した紹介状をご持参ください。

・婦人科

・乳腺外科

・整形外科

・泌尿器科

<女性医療センターの概要>
(1) 婦人科や乳腺外科、整形外科等の科横断的な連携診療体制をもとに、乳がんや月経困難症、骨粗鬆症等、女性ホルモンに関係して生ずる様々な症状等に集学的治療を実施します。
(2)患者さんが安心して受診できるよう、会話漏れ防止のための機器を診察室に設置しています。
(3)乳がんの早期発見・早期治療に向けて、ホームページ上で24時間無痛MRI乳がん検診を受け付けています。(紹介状不要)-DWIBSサーチ予約案内-
(4)患者さんの勤務先産業医等と治療計画等を情報共有し、仕事と治療の両立を後押しします。

女性医療センター

婦人科

 婦人科では、月経困難症・月経前症候群などに対する精査やホルモン治療、子宮頸がんに対するHPVワクチン接種、子宮・卵巣における腫瘍の精査・加療(とくに低侵襲手術を積極的に進めていきたいと考えております)・アドバイス、不妊検査治療の一環としての精査・加療、更年期障害の精査・加療など女性のライフステージにかかわる特有な病態に対して、婦人科として、また診療科横断的に他科ともかかわりながらご相談にのってまいります。

乳腺外科

 乳腺外科では、主に乳癌に対して検査・診断・手術(細胞診・針生検・吸引式針生検、乳房切除・乳房温存術、腋窩リンパ節廓清・センチネルリンパ節生検)、抗がん剤治療(CVポート留置を含む)、抗HER2療法、内分泌療法、放射線療法を行っています。乳房再建術(同時再建を含む)は慶応大学病院形成外科と連携し、当院で手術をしています。最近の話題として、乳がん既往者に対する遺伝性乳がん卵巣がん症候群の遺伝子検査(BRCA1/2)及び予防的乳房切除・再建の保険適応、再発時のPARP阻害剤があり、当院でも導入しています。遺伝カウンセリングに関しては都立駒込病院と連携し、標準治療の効かなくなった進行再発乳癌に対しては、遺伝子パネル検査のため東京医科歯科大学病院を紹介しています。

整形外科

 整形外科では、骨粗鬆症・関節疾患を中心に整形外科的観点から、女性患者さんを支えて健康寿命を延ばすような治療を心掛けていきます。

泌尿器科(女性泌尿器外来)

 婦人科と連携し、主に膀胱瘤・子宮脱・直腸瘤などの骨盤臓器脱や頻尿、尿失禁などの下部尿路症状の診断治療を行います。また、婦人科や皮膚科と連携し、膣や外陰部の痛みや不快感などの閉経関連尿路性器症候群(GSM)症状の診断治療も行います。

放射線科

 放射線科で行う無痛MRI乳がん検診(ドゥイブスサーチ)とは、名前の通り、『MRI』を使った『痛みが全くない』乳がん検査です。
 近年、食生活やライフスタイルの変化と共に乳がんの罹患率が増加し、女性のがん死亡原因のトップとなっています。
 日本人女性の9人に1人が乳がんを発症し、乳がんになる危険性は働き盛りの30歳代後半から40歳代にかけて急増します。
 乳がんから命を守るために、定期的に乳がん検診を受診し、少しでも早く発見して治療を行うことがとても重要です。

DWIBSサーチ予約案内 & 放射線科ページへのリンク

リハビリテーション科

 リハビリテーション科では、乳がん手術後の廃用やリンパ浮腫に対するリハビリを行っています。
 加齢によるフレイルに対し、地域包括ケア病棟で短期リハビリ入院も行っています。

患者・地域サポートセンター

 患者・地域サポートセンターでは、事務・看護師・ソーシャルワーカーが連携しながら、患者さんや地域の窓口として様々な相談や問い合わせに応じています。
 仕事・子育て・介護など女性のその時々の生活環境で生じる様々な課題がありますが、病気をすることで、スムーズにいかなくなることもあるかもしれません。社会福祉制度の案内や関係機関とのやり取りなどを通して、一緒に考え少しでも解決のお手伝いができればと思います。
 また、治療と仕事の両立や、無理のない職場復帰ができるように、患者さんの希望に応じて、勤務先の産業医等と連携しています。
 専門的な病院や自宅近くのクリニックへの紹介・連絡調整も行います。

患者・地域サポートセンターへのリンク