透明文字盤コーナー
透明文字盤の「使い方」「作り方」について、基本的なことをご紹介いたします。ここでご紹介する透明文字盤は、あくまで一例にすぎません。また、特定の使い方が最良ということは有りません。ご本人、そしてご家族さまが使いやすい方法で、ご自由にお使いいただけたらと思います。
お願い
照会等につきましては、確実にお答えできるようFAXもしくは封書でお願いします。
リハビリ科 作業療法 コミュニケーション担当 FAX(042)322-6219
透明文字盤の使い方
1.準備
- ベッドの角度は、上半身を30度程度で使用すると楽な場合が多いようです。
- 角度が足りないと感じたときは、角度を挙げる前に、ベッド全体の高さを低くしてみてください。
2.文字盤を患者さんの顔の前にかざします
- 文字の正面を患者さん側にするか、介助者側にするかは、決まりはありません。お使いになるときに比べてみてください。
- 患者さんの目と文字盤の距離は、「30センチから40センチ」が楽なようです。
- 介護者は文字盤を患者さんについ近づけ過ぎてしまうことに注意してください。離してみることが大切です。
- 文字盤に、室内の蛍光灯などが反射して見えにくいことがあります。ちょっと角度を変えるだけで見やすくなります。
3.文字を見つめてもらいます
- 見つめている文字が、患者さんと介護者の瞳を結ぶ視線の中心にくるように文字盤を動かします。
- このとき、介護者は何の文字に注目しているか探るために、文字の隙間から患者さんの目の動きに注目しながらゆっくり動かしてください。
4.わかりにくい文字を特定します
- ほぼこれだろうという文字を介護者が「指で示したり」「声で読み上げて」「はい・いいえ」を顔の表情・サインで特定します。
視線がはっきりしない時には?
1.声を添える方法(口文字盤)
- 「あ行」「か行」「さ行」・・・と、介護者が声を添えていき、患者さんの「はい・いいえ」のサインで「行」を特定します。
- 「行」が特定されたら、次は「文字」を「行」と同じ方法で特定します。
2.絞り込む方法
- 文字盤全体を半分に区切り「どっち側にあるの?」と聞くことを繰り返して文字を絞り込んでいく方法もあります。
3.その他
- いつも使うことの多い言葉で、オリジナル文字盤を作って50音文字盤と使い分けるとより効果的です。
透明文字盤の作り方
身近にある材料を使い、実際にご使用になる方に合わせた「言葉」「レイアウト」「大きさ」でお作りになるのが一番です。
- 手書きで作る場合、透明のアクリル板(暑さ1.5mm程度)に 油性の太いマジックで書く方法が、一般的で簡単に作れます。
- 四隅が手で持っていると消えやすので内側に文字を書くようにしてください。(手書きで書いたものもパウチすることで消えにくくなります)
- プリンターで作る場合、インクジェットプリンター対応のOHPシートに印字し、厚手(150ミクロン)のラミネートフィルムでパウチ処理をします。
- 当院では、A3サイズで印刷することが多いですが、B4やA4が好まれる場合もあります。
透明文字盤ファイルダウンロード
以下のダウンロードファイルはAdobe Reader用 PDFファイルです。身近にある材料を使い、実際にご使用になる方に合わせた「言葉」「レイアウト」「大きさ」でお作りになるのが一番です。