車椅子が適切でないと、
- 車椅子を上肢または下肢で駆動する能力があるのにうまく駆動できない(うまく漕げない)。
(下肢で車椅子を駆動することにより下肢機能を維持しているケースもあります。) - 座位の不良姿勢や座位バランスの低下を招く
- 車椅子の座面の高さによっては立ち上がりにくくなる
- 車椅子坐位が安楽ではないため(座り心地が悪いため)、ベッド上で過ごす時間が長くなる
これらの事は廃用性(過度な安静や身体活動が低下することで筋力や心肺機能が弱くなってしまう、関節が硬くなる等の症状)によるレベル低下を助長する可能性があります。よって、入院中に車椅子が必要な患者さんに対して、できるだけ適切な車椅子を提供できるように車椅子の一元管理を看護科と協力して行っています。
院内で使用する「車椅子」について
普通型車椅子は通常、どれも同じに見えますが、それを以下の4種類に分けます。
- 普通の人用 通常の車椅子
- 大柄の人用 幅が若干広くなっているもの
- 足こぎ用 シートの座面高が低くなっているもの
- 酸素ボンベなどが付けられるようになったもの
入院時に患者さんの様子に合わせて上記の1から4のなかで患者さんにあった車椅子をお貸ししています。
- これ以外の、背もたれがしっかりしたものや、呼吸器搭載台がついたものは「特殊車椅子」として、リハビリ室のなかにあり個別に相談を受けながらご利用いただいています。