脳波検査

一般脳波検査

どのような検査ですか?

脳の細胞が働くときに出る電気信号を、波形として記録する検査です。

ベッドに仰向けに寝ていただき、頭皮に多数の小さな皿状の電極をクリームで貼り付けて検査します。 痛みやしびれなどは一切ありません。

検査時間は、おおよそ1時間ほどかかります。

(注)睡眠時の脳波を記録するために、眠りやすくする薬を服用していただくことがあります。

何がわかる検査ですか?

脳の全体的な働き具合を調べ、脳血管障害や脳炎、てんかんなどの診断や治療に役立てます。

脳波検査

終夜脳波

一晩をかけて、脳波と一緒に体の動きをビデオカメラで記録します。脳波を記録するための電極を頭に装着します。記録の途中で電極が外れてしまわないよう、頭を包帯でしっかり覆い検査を開始します。ちょっと窮屈ですが食事やトイレなどは、電極が伸びる範囲で行います。

視覚誘発電位検査(VEP)

どのような検査ですか?

視覚誘発電位(Visual Evoked Potential)といい、目で物を見る働きがどの部分に問題があるのかを調べます。 検査は二種類あります。

  1. パタン刺激:椅子に座り、TV画面の変化するチェック模様をじっと見つめていただきます。白黒のチェック模様が反転を繰り返すことで目に明暗の刺激を加えることになります。
  2. フラッシュ点滅刺激:ベッドに仰向けに横たわり、ゴーグルで両目を覆います。目を閉じたまま片目ずつ赤色の点滅を200回行います。

検査に要する時間は、おおよそ20~30分です。

何がわかる検査ですか?

目が捕らえた光の情報が大脳の視覚領野に達するまでの経路をたどり、どの部分に問題があるのかを探って診断や治療に役立てる検査です。

聴性脳幹反応検査(ABR)

どのような検査ですか?

ヘッドフォンを両耳にあてがいます。カチカチと大きめの音を聞いていただき、脳の音を聞く働きのどの部分に問題があるのか見つけます。

聴性脳幹反応(Auditory Brainstem Response)といいます。

検査に要する時間は、おおよそ20~30分です。

何がわかる検査ですか?

耳から入る音の情報が大脳皮質に達するまでの経路を調べて、診断や治療に役立てる検査です。

体性感覚誘発電位検査(SEP)

どのような検査ですか?

手首や足首の感覚神経に電気を使って刺激をしますので、多少痛みを伴いますが、体に害はありませんので御安心下さい。

一回の刺激で得られる興奮はとても小さいため、たくさん刺激をします。手は5~7分、足は10~15分かけて2回行いますので、時間がかかります。体性感覚誘発電位(Somatosensory Evoked Potential)といいます。

検査に要する時間は、おおよそ40~50分です。

何がわかる検査ですか?

皮膚が感じた熱さや圧力などの情報が脳の体性感覚領野に達するまでの時間や、興奮の大きさを調べます。問題の場所が末端の感覚神経にあるのか、途中の脊髄、脳幹、あるいは終点の大脳皮質にあるのかを調べ診断や治療に役立てる検査です。