神経耳科の専門領域(医療関係者の方へ)

神経耳科では、診療各科入院中の患者さんを対象に、以下の検査・診療を行っています。

  1. 精密平衡機能検査
    精密な眼球運動異常所見を記録し、平衡機能の部位診断
    マニュアル操作による電気眼振図計検査(水平・垂直眼運動系)
  2. 補聴器適合のための聴覚系検査
    車椅子やストレッチャー騎乗患者にも対応
    標準純音聴力検査、標準語音聴力検査、ティンパノメトリー検査 等
  3. 呼吸器療養中の耳鼻咽喉科診療
    呼吸器管理中に罹患した滲出性中耳炎に対する局所麻酔下での鼓膜切開術、鼓膜換気チューブ留置術
    気管孔肉芽に対する局所麻酔下での気管孔肉芽切除術
  4. 呼吸障害、嚥下障害への診療
    経鼻喉頭内視鏡を用いた嚥下機能評価・上気道狭窄評価
    全身麻酔下での永久気管孔増設術、喉頭気管分離術(事故抜去時においても開存状態を保持でき、カニューレ交換時の抜去困難や誤挿入、狭窄、出血を回避しうる気管切開孔を作成)
  5. 気管切開孔や気管切開チューブトラブルへの対応
    気管切開孔の狭窄、肉芽などへの対応や、気管切開チューブの適合性診断、トラブル回避のためのチューブ固定方法等の留意点を助言しています。

また、多摩総合医療センター耳鼻咽喉科における神経耳科外来では、神経病院かかりつけ外来患者さんを対象に外来診療を行う一方で、めまい平衡機能障害患者への高度専門的な診療の経験をもとに、難治性めまい外来患者さんの平衡機能評価も行っております。