診療内容
からだの病気の治療中に生じる様々な心理社会的な問題
当センターには様々なからだの病気で入院している子どもたちがいます。
- ご本人の不安、気持ちの落ち込みなどへの支援
- ご本人の特性の評価、からだの治療に資するためのよりよい支援
- ご両親・ごきょうだいなど、ご家族への心理的・社会的支援
- せん妄、不眠などへの精神科的対応
- 虐待・不適切養育への対応
などを、主治医、子ども・家族支援部門(心理士・ソーシャルワーカー・保育士など)、分教室など多職種と連携しながら行い、「こころ」と「からだ」を総合した医療の提供を目指しています。必要があれば、退院後も継続してからだの主治医と一緒に診療していきます。
心理・社会的因子の影響が大きいと思われるからだの症状
こころとからだはつながっており、特に子どもの場合、言葉での表現がまだ難しい分、からだの症状に出やすくなります。身体的な治療だけで改善が乏しく、心理・社会的因子の影響が大きいと思われる場合、両方の視点を持って診療していきます。
代表的な疾患例
- 起立性調節障害:朝起きられない、立ちくらみ、朝に気持ち悪い、頭痛、腹痛、乗り物に酔いやすいなどの症状がみられ、午前中に調子が悪く午後には回復することが多いです。
- 過敏性腸症候群:腸管に明らかな炎症などがないにも関わらず、腹痛や腹部不快感が2か月以上繰り返しあり、排便の回数や便の性状の変化を伴います。