新生児ケア・出産後フォロー

私たちは、24時間体制で赤ちゃんの入院受け入れ・ケアをしています。
多くは多摩総合医療センター産婦人科で胎児診断や妊娠管理された母体から出生した赤ちゃんです。しかし、他の病院やクリニックで生まれた入院治療が必要な赤ちゃんも、当院の新生児救急車で出動し、できる限り迅速に入院できるようにしています。

ご挨拶

私たちのチームには、多くの職種が参加しています。

  • 医師(新生児指導医・専門医、主治医、レジデント、を含む)
  • 助産師・看護師(新生児認定看護師、など)
  • 理学療法士
  • 作業療法士
  • 言語聴覚士
  • 臨床心理士
  • 検査技師
  • 薬剤師
  • 栄養士
  • ソーシャルワーカー
  • 認定遺伝カウンセラー
  • NICU入院児支援コーディネーター
  • 救急隊員(新生児救急車)、など

NICU・GCUの看護スタッフは、入院から退院まで、ご家族と赤ちゃんのために家族を中心としたケアを提供するチームとして編成されています。医師は、その多くが新生児専門医であり、専門医を中心としたチームで、すべての赤ちゃんに最良の医療を提供しています。赤ちゃんに合併症があるときは、新生児科医師と内科系・外科系の各専門診療科医師がそれぞれの立場から専門医としての意見を出し合い緊密に連携・協力しながら診療にあたります。


多摩総合医療センター産婦人科で行われる帝王切開には、全例、小児総合医療センター新生児科の医師が立ち合いを行っています。出生直後から、新生児科医が赤ちゃんの蘇生を行うことで、呼吸障害などの合併症を減らすことができます。また、出生後の赤ちゃんの状態から、入院が必要かを判断し、迅速に対応することができます。胎児診断などで、出生前に合併症がわかっている場合は、立ち会いの時点から小児の各専門診療科医師と連携し、治療をしていきます。

問題なく出生された赤ちゃんは、日齢0〜1に産科の新生児室で新生児科医の診察を受けます。呼吸、循環は安定しているか、心雑音はないか、哺乳はできるか、排便・排尿は問題ないか、身体に奇形などはないかなど、異常があれば早期に発見できるように努めています。大きな異常がなければ、産科の助産師・看護師が赤ちゃんのお世話や、お母さんへの産後指導などを行います。その中でも、何か気になる点があれば、すぐに新生児科医に相談できる体制をとっています。日齢4に退院前の診察と聴力検査を行い、日齢5に先天代謝異常検査を行います。

合併症に対し、専門診療科の外来フォローが必要な場合は、産科を退院する際に予約をとります。また、1ヶ月健診の予約も行います。このように、出生前・出生時・出生後まで、産科と綿密に連携をとり、赤ちゃんの診療を行っています。


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新生児科初診外来の予約方法:医療関係者の方へ

いつも多くの患者さんをご紹介いただきありがとうございます。発達フォローなどのご紹介は、先生方から医療連携を通してご予約いただくようお願いします。

新生児科外来

小児総合医療センターNICU・GCUに入院されていた患者さんは、退院時に新生児科外来の予約をとり、外来で診察を継続していきます。早産や低出生体重児の場合は、主に発達のフォローをしていきます。その他、外科疾患、遺伝疾患、循環器疾患など、合併症がある場合は、各専門診療科医師と連携し、治療をしていきます。

1ヶ月健診

主に多摩総合医療センター産科で出生された患者さんは、小児総合医療センターで新生児科医による1ヶ月健診を行っています。多摩総合医療センター産科を退院する際に、予約をとっていただいています。 1ヶ月健診で特に問題なければ、3-4ヶ月健診は、地域の先生方にお願いしています。何か気になる点があれば、新生児科外来で診療を継続します。

シナジス外来

シナジス接種を流行時期の毎週水曜日に行っています。基本的に、小児総合医療センターNICU・GCUに入院されていた患者さんで、シナジス接種の適応に合致する場合に行っています。他院からのご紹介は受け付けておりません。ご了承ください。
(注)今年度の接種開始月は、まだ未定です。決定次第、公開いたします。

退院支援・フォローアップ

多様な臨床的専門職(医師、看護師、心理士、ソーシャルワーカー、保育士、作業療法士、理学療法士、言語聴覚士など)を中心とした『子ども家族支援部門』により、チームワークによる支援サービスを行っています。心理・発達アセスメント、ソーシャルワーク、心理社会的支援、発達支援、身体的・精神的リハビリテーション、ケア活動までを含む医療に近接したサービスの養成に、必要に応じて職種横断的なチームを編成して対応します。小児総合医療センターの「患者支援センター」では、外来・入院前・入院中・退院準備と退院後の在宅医療支援といった治療のあらゆるステージで生まれるニーズに対して、一貫性のある支援サービスを、心身両面から継続的に行います。